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標準レンズについて

一眼レフやミラーレス一眼の初心者にはお馴染みの「標準レンズ」。
レンズで「標準」と呼ばれている焦点距離は50mmであり、ここより小さいものが「広角」、大きいものが「望遠」になります。
一般的にはズームレンズとして発売することが多いですね。

「焦点距離」については下記リンクをご覧ください。


「標準レンズ」の分類

一般的に「標準レンズ」と呼ばれているレンズは2種類あり、ズームの利く「標準ズームレンズ」と単焦点の「標準単焦点レンズ」に分類されます。

このうち標準ズームレンズは、フルサイズ機用ですと24mm~70mmの範囲のものが多く、中には望遠域の105mmや120mmまでのレンズが発売されています。
APS-C機用になりますと16mm~60mm、マイクロフォーサーズ機ですと12mm~60mmの範囲が多いですね。

下記が標準ズームと標準単焦点の代表的なレンズ。

標準ズームレンズ
・EF24-70mm F2.8L II USM
・EF24-105mm F4L IS II USM
・AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR
・AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR
・EF-S18-55mm F4-5.6 IS STM
・AF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR
・18-35mm F1.8 DC HSM

標準単焦点レンズ
・EF50mm F1.8 STM
・AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G
・50mm F1.4 DG HSM Art
・30mm F1.4 DC HSM Art

※取り上げていないレンズについてはカメラメーカー、レンズメーカーの公式HPをご参照ください。

このうち標準ズームと呼ばれるレンズは、広角~中望遠・望遠程度まで伸びるものが殆どであり、中には1本で広角~望遠まで賄える「高倍率ズームレンズ」もあります。

キヤノン製のものではありますが、標準ズームレンズを一部ご紹介。

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こちらはRFマウント・フルサイズ機対応の「RF24-105mm F4 L IS USM」。広角端が24mm、望遠端が105mmと広角~望遠域の少し入ったところまでを賄えます。

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もう1つはAPS-Cの一眼レフ機に対応した「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM」。広角側が18mmで望遠側が55mmとなっており、35mm判換算で29mm~88mmまでをカバーします。広角から中望遠域までのレンズになりますね。


標準レンズの活用法

皆さんは「標準レンズ」と聞いて、何の撮影に使うことが多いと思いますか?

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恐らく大半は「スナップ撮影」なのでは無いでしょうか。
私も「スナップ撮影」に標準レンズを使う事がありますので、何も間違っている事はありません。

ですが、「スナップ撮影」以外にも使い道があります。
その1つとして挙げられるのが「風景写真」

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こちらは、飛鳥の小径(東京都北区)にて撮影したものです。
「風景写真」と言うと、以前紹介した広角レンズと超広角レンズの記事でも載せましたが、この標準レンズでも使い方によって風景写真でも利用出来ます。こちらの写真は手前にあるあじさいと奥にいる鉄道車両(E233系)と絡めて撮影しました。
(EOS 6D Mark II + EF24-70mm F4L IS USMで撮影)

または建物の写真を遠距離から撮影する時にも使用出来ます。

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(EOS R + RF24-105mm F4 L IS USMで撮影)

あとは最初に紹介した「スナップ撮影」ですね。

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(EOS R + EF24-105mm F4L IS II USMで撮影)

「標準レンズ」は上記以外にもテーブルフォトなど、色々な目的に使うことが出来ます。高倍率ではないもののオールマイティに使えるレンズと思って頂ければ宜しいかと思いますね。


標準レンズはどれがおすすめ?

皆さんが気になるのは、どの標準レンズが良いの?と言う事。
3つの目的に分けてご紹介しますね。

初めて扱う方向け
初心者が「標準レンズ」を扱うのであれば、まずは「レンズキット」に付属してくるレンズで撮影してみましょう。
これでもって焦点距離等を覚え、自分の好きな焦点距離を掴んでみてください。単焦点レンズから始める場合はフルサイズなら40~50mm、APS-Cなら30mm~35mm程度、マイクロフォーサーズなら25mm辺りを選択すると良いでしょう。

ステップアップしたい方向け
レンズの焦点距離などを覚えてくるようになったら、更に画質の良いレンズを選ぶと良いでしょう。
お金に余裕があれば高級レンズ(キヤノンのLレンズ等)を選ぶのもアリ。
APS-C機であれば以下のレンズがおすすめです(両方ともシグマのレンズですが)。
・17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM Contemporary
・18-35mm F1.8 DC HSM Art

画質に拘りたい方向け
ここまで来ればお財布のひもを緩めて高級レンズを購入した方が無難です。
F2.8通しの大三元レンズやF4通しの小三元レンズが最適でしょう。
メーカー純正品の価格が高い!とお思いであればシグマやタムロンで同等のレンズがありますので、そちらを選ぶのもあり。


最後に

「標準レンズ」は広角レンズや望遠レンズ等、特徴の多いレンズから比べるとあまり目立たない存在と言えます。特に「レンズキット」に付属してくるレンズは、「画質があまり良くない」などの評判もありますが、撮影の仕方によっては良いレンズになったりすることもあるのです。
最初は焦点距離に慣れるためのレンズから始まり、次にステップアップしたいな・・・と思ったときに新しいレンズを購入してみる。あれこれ撮影していくうちに自分の撮影のお供になっていたり、お気に入りレンズになっている・・・標準レンズはまさにその為にあるレンズなのかも知れません。

標準レンズを「目立たない存在」と思っている方も、「目立つ存在」にさせるように活用していきましょう!

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