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2023/9/10
父が春に亡くなった。母は父が亡くなる以前から入退院を繰り返している。この数ヶ月の怒涛の日々を何とかやり過ごしてきたが、毎日ふとしたことで涙が溢れてしまう。当分は仕方のないことだと自然に任せている。
スーパーで買物中でも、クルマの運転中でも、涙が溢れるきっかけはそこかしこにある。家の中では誰もいないのをいいことに、声を出して思いっきり泣いている。
昨日「家の中で独りぼっちで寂しい」と母に告げると、すかさず「何を言うとるんかね。自分で選んだ道だがね」と言われてしまった。
「もうちょっとお父さんとお母さんと三人で暮らすつもりだったけどね。少しずつ環境を整えていってたでしょ?家の中を」と続けたが、母は少し考えて「もういいから」とこの話題を終了させた。
母は自宅でゆっくりと父の死に向き合う時間を持てないままに入退院を繰り返している。その心の負担の大きさは計り知れない。今の病状への影響も少なからずあると思っている。
もっと平和な日々が続くと思っていた。病状は悪くも安定した平穏な日々が、少し前までは確かにあった。
しかし、父も母も同じ月に転倒してからというもの、それぞれ急激に体調が悪化していったのだ。
後悔だらけだけれど、今、これから、母のために出来ることは何でもする。ただそれだけだ。
昨日の面会の締めくくりは
わたし「まぁまたゆっくりしゃべろうね」
母「うん。もう今からしっかりいっぱいあるけぇ」
わたし「そうだね」
母「うん」
わたし「いっぱいあるけぇね」
母「うん」
昨日、一昨日とまともに会話ができたことに、ただただ感謝で胸がいっぱいだ。
わたしは病室の母に毎日会いに行く。
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