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ふるまち記憶アーカイブ交流会 AHA!松本篤さんを招いて

今年度から始まった、文化やアートを通じて犬山の魅力を再発見する「フルまちミュージアム」。みんなのアーカイブは実行委員会のメンバーとして、記憶アーカイブ・プログラムの企画に関わっています。

記憶アーカイブ・プログラムでは、11月開催のフェスティバルに向けて、AHA![Archive for Human Activities/人類の営みのためのアーカイブ]に犬山の8ミリフィルムの発掘協力や犬山の記憶のリサーチを行っていただくことになりました。

8ミリフィルム、記念写真、育児日記、戦時中の手紙…。AHA!は市井の人々が記した「私的な記録」に着目し、その残し方や活かし方を提案されてきました。近年では国際芸術祭あいち2022の《ドライブ・レコーダー》の展示でも話題になりました。

交流会では、AHA!の松本篤さんをお招きし、東京・世田谷でのデジタルアーカイブプロジェクトや武蔵野市⽴吉祥寺美術館で⾏った「はな⼦のいる⾵景 イメージを(ひっ)くりかえす」展、岐⾩県美濃加茂市伊深町にて⾏っている戦時中の慰問⽂集の再々発⾏をめざす「なぞるとずれる」プロジェクトなど、これまでの活動のお話を伺いました。
会場となったLandschaft(ラントシャフト) 
スクリーンに投影した映像が外からも透過して見えて幻想的な光景となりました。

さらに、参加者の方から犬山で撮影された8mmフィルムを提供いただき、上映会も行いました。提供者も初めて中身を見たという8mmフィルム。よちよち歩きする幼き日の自分と母。犬山祭の山車。フルまちミュージアム・フェスティバルの会場ともなる犬山・下本町ビルの屋上で写された映像からは匂いまでも感じられるという感想が語られました。

他の参加者たちにとっては、他人のプライベートな記録を見ているだけなのに、なぜか懐かしい気持ちも湧き上がります。松本さんからはそこには「創造(想像)的誤読」というものが発動しているのではないかといったお話もありました。

同じ時間を共有しながら、暗闇の中に浮かび上がる光や運動の痕跡を辿り直す。
写真とはまた違った没入感があったように思います。

みんなのアーカイブでは、犬山のかつての街並みや暮らしぶりが記録された8ミリフィルム(主に昭和20〜50年代に撮影)を募集しています。11月開催のフェスティバルで上映するほか、地域の貴重な公共財として保存・活用していきたいと考えています。デジタル化した映像のデータは提供者にお渡しする予定です。
お心当たりのある方は、お問い合わせまでご連絡ください。

お問い合わせ 
犬山・みんなのアーカイブ 050-7120-1032    a4e.info@gmail.com



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