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パリと京都の往復書簡 学校事情編

日本もフランスも学校が再開して1ヶ月半。フランスは年度始めの新学期になります。新学期ってなぜかそわそわしてしまうもの。だからこそ、バカンスが明けるとそんな「そわそわ」がやって来るね、というお話です。

秋から新学期って新鮮ですね。 ◀︎ヤマダ@KYOTO

パリは秋から新学期が始まりましたね。日本育ちの私にとっては、秋の新学期って新鮮です。そういえば、9月のニュースといえば、新年度の始まる学校の「持ち物」についての話題がほとんどだった気がします。大きなリュックやかばんに何を用意すればいいのか、このお店では品切れが出てますとか、毎日ニュースで取り上げられていた記憶が。

日本の義務教育は2学期になり、大学は後期になりました。京都の大学は4月時点で、新型コロナウイルスの感染拡大があり、ほとんどがオンライン授業となりました。後期はオンライン授業を継続しつつ、一部は対面授業とまだまだ完全対面とまではいかないところも。対面授業を始めたところでも、席同士を離す、マスク着用、入室時のアルコール消毒、検温ゲートを設置したり、行動履歴を記録するなど様々な工夫で対策をしているようです。

さて、フランスの新学期、もう落ち着かれた頃だとは思いますが、いかがでしたか?


新学期のアイテム集めに必死でした。 ▶︎カネコ@PARIS

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そうですね、新学期のためにフランスでは筆記用具などの持ち物を用意するため、7~8月中には各スーパーで特設コーナーができ、皆さん大量に買っていきます。このタイミングを逃すと必要なものが手に入りにくくなったり、値段も少し高くなるような気がしています。

ちなみにウチの子(CE1=小学2年生)が先生から渡された持ち物リストは以下でした。上の子がいたり、慣れた親は新学期までにだいたい揃えてあるのですが、ウチのように要領を得ていない家庭は9月に入ってからもスーパーを駆け回って集めました。

un agenda スケジュール帳
un protège-documents ポケット型のクリアファイル
une ardoise blanche, des feutres Velleda ホワイトボード&マーカー
un chiffon ホワイトボードを消すための布
des crayons de couleur 色鉛筆のセット
une pochette de feutres マーカーのセット
une équerre 三角定規
une trousse 筆箱
un stylo noire ボールペン黒
un stylo bleu ボールペン青
un stylo rouge ボールペン赤
un stylo vert ボールペン緑
un crayon à papier えんぴつ
une gomme 消しゴム
un tube de colle スティックのり
des ciseaux はさみ
un taille-crayon avec réservoir 鉛筆削り
deux surligneurs 蛍光ペン
une gourde ou bouteille d’eau dans le sac 水筒

聞きなれない言葉や、辞書だけではわからない場合は、Google画像検索を駆使して探します。

フランス版ランドセル "Cartable"

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日本にはランドセルというものがありますが、フランスにも"Cartable"(カターブル)というカバンがあります。小学校に入ると買ってもらうのですが、色だけでなく、素材やデザインも豊富、キャラモノからシックなものまでいろいろあります。こちらも新学期前にずらっと店頭に並びます。

ランドセルとの大きな違いは横長になっている点です。フランスのノート(これは学校が支給)はA4サイズよりも大きくて、子供用の一般的なリュックサックでは入らないのです。また、2年生くらいまでは持ち帰る荷物もそれほど多くはないですが、これが徐々に増えていくらしいので、かなりずっしりとした量を運べる前提だとも聞きます。

このカターブル、昨年1年生になった娘に買ったのですが、なんと1週目に地下鉄の中で無くすという大失態を。新しいのを買うまで、メドックマラソンで賞品としてもらった真っ赤なリュックサックを仮で使わせることに。最初は渋ってましたが、色も派手で、周りにかっこいいと褒められたので、結局1年間は使ってくれました。それもだいぶ汚れて、底の部分に穴が空いたりしてきたので、先日お役目を終えてお別れを。

昨年度は新型コロナウイルスの影響により、3月中旬から6月中旬まで休校となってしまいました。学校側、先生方の努力により、オンライン授業など様々な試みが実施されましたが、正直このまま進級して大丈夫なのか心配でした。特にフランス語に関してはハンデがあるので、もう一年やらせても良いのではないかと考えたりしたのですが、担任の先生からは大丈夫だからと励ましの言葉をいただき、無事に2年生になりました。

親の心配をよそにたくましく(怖いもの知らずに?)新学期を楽しんでいるようです。また心配していたフランス語も夏休み前には不得意だった読み書きが急にできるようになるなど、子供の成長は本当に面白い。

新学期からのコロナ対策は中学生以上、教職員はマスク着用、給食の時間をずらす、休み時間も衛生ルールを設けるなどの対策をとり再開しました。娘も変わらず、通常通りに学校へ通っています。この先どうなるかはわかりませんが、今回の経験も活かされると思うので、楽しい学校生活を送ってもらいたいなと願っています。

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