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フランスの暦話-2016年5月

ア・トワ・マンでは、数年前からお客様にカレンダーカードをお送りしています。ここでは、ちょっと昔にはなりますがそのカレンダーカードを、思い出話と一緒にご紹介していきます。2016年の写真テーマはA table! = ごはんだよ!。


2016年5月のA table!

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朝ごはんの卵の食べ方、みなさんは何派でしょうか?
私はとろっとした卵が好みなのですが、まさに理想の卵料理!と思うのが、Oeuf a la coque=半熟卵。卵の殻を頭のところだけむいてあり(これをChapeau=帽子と呼ぶのだそう。)、添えられた細切りのパン=Mouillette のカリカリトーストを卵にどぼっと浸して食べます。

あるパリの朝、カフェのテラス席に座るでっぷりとした常連のおじいさんが、新聞片手に何やら美味しそうに「浸している」。聞き耳をたてて、それがこのメニューであることを知りました。トーストはカンパーニュでちょっと酸味があり、ぱらぱらとかけた塩と甘いとろとろの黄身がからまると、なんとも幸せな気分。

ちなみにこの料理、かのルイ15世も大好物で毎週日曜日に召し上がられたとか。ベルサイユ宮殿に家畜が飼育されていたのは、新鮮な卵が必要だったからだそうです。

作り方は常温にした卵を沸騰したお湯に入れて3分。これがOeuf a la coque、5分~5分半で Oeuf molletと呼び名が変わり、固ゆで卵は Oeuf durとなります。日曜日の朝ごはんにぜひお試しください。(Yamada)

*これはあくまでも個人的な意見なのですが、卵の茹で時間、フランスの卵と日本の卵ではちょっと違う気がします。これはこれでまた別の時に検証してみます。

2016年5月にあった、おもしろそうなイベント

チョコレートデー(バイヨンヌ)
MOTO GP フランス大会(ル・マン)
カンヌ国際映画祭(カンヌ)
聖霊降臨祭の闘牛(ニーム)
移牧祭(サン・レミ・ド・プロヴァンス)
ローラン・ガロス全仏オープン(パリ)
ラ・ブラバード(サン・トロぺ)
ヨーロッパ美術館の夜(全土)
ジプシーの祭(サント・マリー・ド・ラ・メール)
ワイン祭(トゥール)
モン・サン・ミッシェルマラソン(モン・サン・ミッシェル)

*イベントは2016年の情報です。毎年同じ月に同じイベントがあるとは限りませんので、最新のイベント情報については、各イベントホームページでご確認ください。

2021年の振り返りばなし

カンヌ、サン・レミ・ド・プロヴァンス、サント・マリー・ド・ラ・メール。5月は南仏のイベントが目白押しだったんですね。サント・マリー・ド・ラ・メールは、私も好きな町です。ジプシーの人たちが作り上げた歴史、風習があり、ジプシーの祭は地元の皆さんがとても大切にしているお祭りと聞きました。青い空に青い海、オリエンタルな雰囲気の街がにぎやかになるんでしょうね。

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