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【089】Today’s Branding Topic

今日はポテトチップスのブランドについて触れます。

ポテトチップスの国内市場規模(2015年)は、約1,100億円。シェアは約70%がカルビー、22%が湖池屋と2社の寡占市場となっています。この2社で90%以上になっている理由の一つは、鮮度管理の難しさが参入障壁となってなっているようです。

また、日本全体のジャガイモ生産量は年間250万トン前後、カルビーのジャガイモの消費量は年間約24万トン程度とされていて、国内生産の約10%相当をカルビー1社が取り扱っていることになります。品種開発から行い、3000の農家とも生産を委託して、規模の経済性を十分に生かした戦略の結果がこのシェアにつながっているのだと思います。

一方湖池屋は、生産から3日以内に出荷する受注生産のポテトチップスを販売して、カルビーとは異なる差別化をはかっています。ちなみに送料別で6袋1,480円。こちらはカルバーとは異なる独自路線を戦略としているようです。特に、元キリンビバレッジ社長の佐藤章氏が社長に就任してから、「プライドポテト」という商品を販売するなど、湖池屋のポテトチップスのブランドを回復させたように思います。売上高は微増を続けていますが、当期純利益はほぼ倍々で上昇しています。

ちなみに受注生産のポテトチップスは6月7日(火)午前10時~受付開始されるようです。

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