【020】Today’s Branding Topic

ブランドポリシーを厳格に設けることの必要性を感じた事例。
最近私の周辺から地域のブランディングをサポートしていると耳にすることがあった。
その人の話によると、ブランディングに力をかけている地方都市が増えているとのこと。
すでにブランディングできている都市と言えば、札幌、京都、博多などいずれも観光地として高い認知をされている。
ただ、地域のブランディングの目的は「観光」だけではなく、「移住促進」「産業活性化」もある。
今回取り上げるのは、目的を「産業活性化」にフォーカスした新潟県三条市の「燕三条ブランド」です。
三条市は金物工業が盛んな土地で発展してきた地域。
ここを本社にするアウトドアのSnow Peakも元々は金物問屋がスタートだったようです。
「燕三条ブランド」を確立するために自治体が行ったことの一つが、
一定の基準を満たした上で認定されなければ、「燕三条ブランド」を名乗ることができないということでした。
そのひとつを紹介すると、
●製品に使用する場合は、当該製品が次の全てに該当するものである場合とする。
ア 永久保証又は長期保証があるもの
イ 環境に対し安全な生産過程を経て生産されたもの
ウ デザイン性に優れたもの
これは、一企業ではなく、複数の利害関係がある中で、地域として設定することには、多くのハードルがあっただろうと想像できます。
しかし、そこまでしなければ、地域ブランドとして確立することもできなかったとも考えられます。
「燕三条ブランド」にとっても、ブランドポリシーを厳格に設けたことが、困難でありつつも、ブランド価値を上げることにつながったと思われる。