【013】Today’s Branding Topic

リブランディングによって、提供価値を明確にネーミングに落とし込んだ事例。
数日前、星野リゾートの界を取り上げましたが、ホテル・旅館業界は外部環境(コロナウィルス)による打撃を全体的に冷え込んでいる。また、AirbnbやHafHに代表されるサブスクモデルのホテルなどテクノロジーを活かした新規参入もあり、低価格帯の競争は激化している。
その中、2019年2月に発足したOYO Hotels Japanが、4月1日に社名を「Tabist株式会社(タビスト)」に変更する。
OYOを利用するユーザーは、40〜50代のビジネスパーソンが中心だったが、ミレニアル世代の獲得を目指すとのこと。サイトを見ると5000円以下の価格帯が多い。空室にするよりも稼働率を上げるという判断。稼働率40%前後で市場と比較してもプラスアルファの稼働率を達成できている。結果としては、宿としてのブランドは放棄して、価格競争で戦うという道を選んでいるとも言える。リモートでの業務が一般化し、出張する必要性が減り、ビジネスパーソンの利用が今後成長しないことを見込み、旅行客にターゲットを変更したリブランディングであろうと推測できる。ちなみにOYOの提供価値は集客、売上の最大化、生産性向上、オペレーション代行と加盟店に向いていて、他の宿泊予約プラットホームと異なっている。