【010】Today’s Branding Topic

エントリーとしてのブランドが、その先の上位ブランドにつながっていなかった事例。
コロナの影響で大打撃を受けているホテル・旅館業界。
コロナ以前においても観光庁の調べによると、旅館の稼働率は30%台後半で推移しているのが実態。
いかに繫忙期以外にも集客できるかというのが、旅館ビジネスの課題の一つだったと思われます。
星野リゾートの「界タビ20s」という20代限定の宿泊プランは、そのソリューション。
サービス内容は、20代限定、月~木曜日限定。価格は1泊2食付で1名19,000円という固定プライス。
そこで、若者層への認知を広げるため、SNSのハッシュタグキャンペーンなどを通じて、
温泉旅の楽しさ・ワクワクのイメージを発信するキャンペーンを実行。
施策は成功した一方、利用者は「お得な宿泊プラン」に訴求されており、今後「界」および星野リゾートブランドのファン化や継続利用につながるイメージが持ちづらいという課題が新たに発生。「上質な滞在体験」を、20代後半の女性に向けて訴求することを目的として、HPがリブランディングされた。リブランディングには、ターゲットと同世代の人々とワークショップを実施したり、コンテンツのプランニングからライティング、撮影など、さまざまな場面で20代のクリエイターを起用し、徹底した「若者目線」によって、「界タビ20s」のキャンペーンサイトが制作されている。