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拝啓ダルビッシュ有様。勝手ながらYoutubeの内容から、勉強させていただきました。

ダルビッシュ選手のYouTubeチャンネルで語られていた体調不良について、
自分の勉強のために、詳細な分析を行っていた情報を、長らく手つかずのままでしたので、こちらで皆さんと共有したいと思います。

巡り巡って、この内容がダルビッシュ選手の目に留まり、何かの参考にしていただければ、最高に幸せです。

というわけで、興味を持っていただけた場合は、ぜひ拡散してください。
多くの方にいろいろ考えていただければ、尚更嬉しいです。
未来を担う若い歯科医師、歯科大生の皆さん。興味持ってください。
どうぞよろしくお願いいたします。

https://youtu.be/iSczvNhGezs?si=iT5ytve6NICHXb_C

YouTube動画の内容は、2016年から2018年までのダルビッシュ選手の体調不良に関する話でした。

2016年12月:
他の選手にトレーニングを教えるために自身のトレーニングスケジュールを無理して変更した際に、体調不良が始まりました。
最初の症状:
両手や前腕の疲れが取れず、全身に疲労感が広がり、息苦しさやイライラ、パニックを感じるようになりました。10日間のトレーニング休暇や水分摂取の工夫も効果がありませんでした。
試合中の症状: 試合中、4回、5回くらいになってくると、足が棒のように硬直し始め、壁の様な硬さになり、筋肉の伸張収縮が全くてきない。踏ん張りが効かなくなりました。
2018年頃: ジョギングすら困難な状態になり、短い距離でも激しい息切れが起きるようになりました。ランニング法など試行錯誤しましたが改善しませんでした。筋肉増強への疑問: 身体を大きくしすぎたことが原因かと考え、体重を減らす試みも行いましたが、効果はありませんでした。
肘の問題: 2018年、肘の外側に骨棘ができる障害が発生しました。肘とともに全身の検査も行いましたが、異常は見つかりませんでした。
アドバイス:
投球中、足が棒のように硬直してしまうことに対して、アドバイスから栄養や水の取り方を変えてみましたが効果がありませんでした。
新たなアプローチ: 当時、肘の痛みでキャッチボールもできない状態の中、『背骨コンディショニング』という本と出会い、その中で『整骨枕』というアイテムを知りました。これを使用すると、結構投げられる変化が現れました。
手術と改善: 肘の骨棘手術を受けた後、2ヶ月『背骨コンディショニング』を継続したところ、息切れにかなりの改善現れました。さらに、1年間で全体的な体調が向上し、フィジカル面での安定感が戻りました。

このように、試行錯誤の末、体調不良を克服するまでの取り組みが詳細に語られていました。

私もその書籍を拝見しました。それに基づいて、ゼロから情報を組み立てたので、自身の分析を共有したいと思います。
前回の大谷選手の肘の問題と比べると、専門的な用語や理論を使わざるを得ないですが、できるだけ分かりやすくお伝えする努力をします。
どうぞよろしくお願いいたします。

では始めます。

まず、私は考え方に“方程式的なものさし”をいくつか持っています。
今回はその一つを用いるので、それを絡めて語ります。

今回のダルビッシュ選手が抱えたのは、
『突然現れた“原因不明”の体調不良にどのように対処すべきか』という問題です。

“体調”とは主観的なもので、体感するものです。
“機能不全”も、共通して言えることは、非常に複雑な“連続性”です。
同一性のない個体。”唯一無二の中にある連続性”に含まれる“原因不明”の改善がテーマです。
漠然と客観視をするだけでは紐解くのが極めて難しい問題です。
感覚的な主観視対応は殊更、的をはずします。

私の毎日は“全身機能に、どう最適に同期された口腔機能を提供するか”を考える連続なので、まさにこの問題に絶えず対し続けている日々です。
そして、柔軟に転換できれば、社会には、これによく似た問題は多々あり、その本質は似たり寄ったりです。

『“認知”すれば見える世界が変わります。そして、行動が変わります』

スピリチュアル的に思われるような言い回しですが、違いますよ。
論理的な話です。

漠然とした客観視に、私の持つ“方程式的なものさし”を用いてみます。
問題となっている“連続性”“ぶつ切り”にして、
体感する”感覚的”“感情的”を”論理的”に置き換えます。
“一連の連続性を持つ機能”をバラバラに断片化して、それらを異なる観点からアプローチし、分析、現実に向けて組み上げ直していきます。
大事な大事な注意点は、断片化されたものは“構造”になり“機能”ではなくなります。連続してない状態です。
“構造”にしてフォーカスを絞り込み、分析が終われば、再度、組み上げて“機能”に戻します。


専門化とはそういうことです。

例えば、外科医、内科医、皮膚科医、眼科医…、私は歯科です。
ぶつ切りにされています。
そうすることでスペシャリスト化され、特価します。
しかし、これは"ぶつ切りの状態”と認知しましょう
組み上げるのは誰でしょう。理学療法士であったりしますが、各専門が組み上げる必要性を考慮して見ているかどうかが重要です。

私は“歯科”の中にいて、組み上げる部分を考えて、見ている、ニッチな存在です。
本来、ニッチであってはならないはずですが、現実では希少です。
昨今、発見され始めましたので、貴重となりつつあります。
自分で言うのもなんですけれども。
今はまだ、アマゾンの秘境にいる新種の虫みたいな存在です。
みなさんも発見してください。だいぶ老いてきました。

この“方程式的なものさし”は転用が簡単です。

政治で置き換えれば、
外務省、防衛省、総務省、厚生労働省…“ぶつ切り”のスペシャリスト化です。
国の機能は”連続性”ですから、国民の声は“体感”“感情”に当てはまります。
“論理の組み上げ”は誰が、どう担うのでしょうか?
“専門”は”機能への組み上げ”を見ていなければいけません。
といった具合です。

“ぶつ切り”にして、分析後、”機能への組み上げ”を行うには、もう一つ、”方程式の物差しポイント”が重要になります。

この先、このことを考えている私は“歯科医”ということを忘れずに読んでいただきたいと思います。

自慢したいのではなく、”足場がある”というポイントにフォーカスしてください。
”組み上げる足場”
がないと、ぶつ切りに散らばったものをまとめることは困難です。足場は多ければ多い方が良いです。“足場を多くする”には知っていくしかありません。
“知ることは、何もないと思っていた場所に、実はある足場が見えるようになることです”

『歯科医なのに、関係ない』とよく言われます。そう感じる方は大勢います。
秘境に住む虫ですから。
それは、“認知がなく”“足場の存在が見えない”“見えている世界が違います”
見えている私とは当たり前ですが選択する行動は違ってきます。

『“知”は自分のいる世界を変え、行動を変えます』

読んでいる中に、これからの未来を担う若い歯科医師、歯科大生がいるならば、足場の部分をしっかり見て欲しいと思います。

長々と語ってしまいました。本題を始めます。
ダルビッシュ選手、勝手なことを始めます事。申し訳ありません。

体調不良を解決に導いた書籍『背骨コンディショニング』にはこう書かれています。
『脊柱(背骨)の状態、可動、に問題を引き起こし、機能に問題が起これば、原因の追及の難しい多大な問題、パフォーマンスに関わる問題が起こる』


今回の問題には『背骨コンディショニング』との出会いにより、ダルビッシュ選手の症状が改善されているという答えがすでにありますので、
“背骨(脊柱)に関わる何らかの問題がもたらされて、体調不調につながっていた”という軸が設定でき、体調不調という連続性をぶつ切りにバラすことを簡単にしてくれています。いわゆる“足場”です。

ダルビッシュ投手の最初の症状
両手や前腕の疲れが取れず、全身に疲労感が広がり、息苦しさやイライラ、パニックを感じるようになりました。
“両手、前腕の疲れが全く取れない”
これは“腕神経”と身体の状態が関わっていると推測します。
腕神経叢(第5~8頚神経、第1胸神経:頚椎、胸椎から伸びている神経)は
①頸部筋の前斜角筋と中斜角筋の間
②鎖骨と第一肋骨の間の隙間
③小胸筋の肩甲骨烏口突起停止部の後方を走行して
手指まで伸びていきますが、それぞれに締め付けが起こると、痺れ・疼痛・麻痺・冷感・血圧低下・運動機能障害などが起こります。

腕神経

きっかけの断定はできませんが、トレーニング上、高重量を取り扱うメニューの中で、デッドリフトなど、肩甲骨が外転(外側に開く)、肩が内巻き(小胸筋などが短縮)頸部が伸展(首が反る)形を取りやすいフォームには注意が必要です。


デッドリフト


デッドリフトの写真と腕神経の図でイメージをしてもらえると、腕神経に圧迫のかかりやすい形が想像できると思います。

『デッドリフトが悪い』とも『ダルビッシュ選手の体調不良のきっかけがデッドリフト』とも言っていません。
似た注意点を持つトレーニングメニューはたくさんあると思います。

筋肉を肥大化させ、身体を大きくしながら、機能もさらに上げていくには、多くの知識と戦略を持って、丁寧に実行していかなければならないと思います。
その中の一つとして胸椎の上から数えて5番目(T5)より上の筋肥大はより慎重に行う必要があると思います。なぜならば、T5以下に腹筋群があり、T5以上にこの“腕神経の図”の問題がある。また、この辺りの胸椎、胸郭、鎖骨、肩関節、肩甲骨から指先に至るまでの運動は重心の移動や、身体のコントロールに関わるパフォーマンスに重要な箇所なので、繊細な可動性は失いたくありません。

T5の位置と腹筋群

“全身の疲労感、息苦しさ”
この症状について調べていくと、“慢性閉塞性肺疾患”という軽い運動動作でも息切れが起こる状態が近い状態に思われます。

呼吸補助筋である肩甲帯(上腕や肩甲骨、鎖骨、胸骨、肋骨周辺の機構)周囲筋が、上肢の運動の動筋として参加してしまうため、呼吸補助筋としての役割を果たさなくなることが原因の一つとされています。

“息切れの発生は呼吸筋の筋紡錘、腱などにある受容体からの情報が脳に伝わり、経験、学習などの記憶で修飾を受け、息切れと自覚される”
という報告があります。

簡単に要約すると、”呼吸に関わる筋の、脳と状態の情報をやりとりをするレセプターから、脳に送る状態の情報が悪いと、脳はそれを覚えて、息切れと身体は感じるようになるよ”
ということです。

要は肩甲骨が外側に偏位し、肩が内巻きになり、鎖骨、肩関節、肩甲骨から指先に至るまでが、胸郭の上に覆い被さるような形になり、呼吸を補助するどころか、負担になってしまうという関係性の崩れです。


“肩甲骨外転、下制”と、肩と首、胸郭の関係

“イライラ、パニック”
Youtubeで、正確には“就寝前も”とありますから、睡眠導入、睡眠自体にも問題があったことが伺えます。

呼吸筋へのエネルギー供給で最も重要な一つは動脈血の酸素分圧です。
要は“血液中に含まれる酸素量”のことです。
その血液中の酸素分圧をモニターしている神経が迷走神経と舌咽神経という脳神経(12対あります)です。
この迷走神経と舌咽神経は二つとも自律神経の副交感神経です。
もちろん睡眠や情緒にも関わります。
就寝前の、“イライラ、パニック”この辺りのことは自律神経の失調が疑われます。

呼吸筋の中で最も筋紡錘(感覚レセプター)が多いのは肋間筋です。
その量は四肢(腕や脚)の筋よりも多く、加えて肋間筋は体幹の可動筋でもあります。
内肋間筋は内腹斜筋と、外肋間筋は外腹斜筋と、深度も走行方向も同じです。
そして、体幹の回旋可動に大きな関わりを持ちます。

もちろん投球動作には重要になります。

赤線は口腔が関わる神経。歯科医は自律神経支配領域のレセプターの状態を意識する必要があります。

“肩甲帯、胸郭、頭頸部の筋骨格のバランスに何らかの問題が起き、関節の安定、可動機能に機能代償(充分に機能できない状態)が起きてしまった”とすれば、
内肋間筋の呼吸筋として、そして体幹の可動筋としての機能低下も充分に想定できます。

話が少し元に戻りますが、胸椎の上から数えて5番目、T5以上が筋肥大すると、胸郭の上に重りが乗っていくことになりますから、それだけでも肋間筋の状態に不利です。
この状態に大胸筋がムッキムキに肥大して肩甲骨が外転(外側に開く)、肩が内巻きになる。そして下制(下方に引き下がる)するとなると、非常に悪い状態です。
(“肩甲骨外転、下制”と、肩と首、胸郭の関係の図と併せて想像してください)

実際、肩甲骨を外転させて、肩関節を内巻きにして、肩甲骨を引き下げてみてください。
息苦しいと感じる上に、腕は上がりにくいでしょう。
その状態が極端でなくとも、機能がこの傾向にあると、投球動作でよく問題視される投球フォームのローテーターカフへの負担以前に、“肩肘に負担が持たされるそもそもの問題がある”と言えます。

ローテーターカフ

ちなみに、その状態での首は前に倒れます。
その連動から、噛み合わせは奥歯が強く噛んできます。
感じてみてください。
これは“噛み合わせの高さが低くなる”と、特に若い歯科医師のみなさんは理解してください。
世の中の歯科医は、何でもかんでもマウスピースを使いますが、ある一定、身体の状態に良い効果があるから、そうなっているのですが、それはこの“高さ”に一つの答えがあるわけです。
身体の機能に噛み合わせやマウスピースを同期させるにはそれだけでは足りませんが、重要な要素です。
“噛み合わせの高さが低くならないように口腔から仕掛ければ、何が機能しやすくなるか”
“機能させるために何を指導するか、もしくはどの他の専門に共有できる言葉で伝えるか”
これまでの解説を口腔に高さをもたらすことを足場に想像してください。
秘境の虫の歯科医師界では噛み合わせの高さを設定するのに、首(下部頚椎)や肩甲骨、肩から指先までのシナジー(連鎖)の評価は絶対です。
そこは噛み合わせの足場だからです。

私の分析ストーリー上では、内・外肋間筋には負担が増えており、機能に影響が及んでいることになります。内肋間筋と深度も走行も同じ内腹斜筋は体幹の回旋可動筋であると共に、腹横筋と共に腰椎・骨盤帯の安定に深く関わる筋です。(内腹斜筋と腹横筋は胸腰筋膜でつながりを持ち、協調活動をします)

胸腰筋膜を介するつながり


“パフォーマンスを充分に身体操作するには”と課題を立てて考えると、
関わる身体各所の“安定”“操作”の役割がしっかり機能していることが重要です。

体幹部の“腰椎・骨盤帯の安定低下”が引き起こされると、“操作として可動したい胸椎、胸郭、肩、肩甲帯など”は、充分に機能ができません。
T5以上の機能です。
それと共に、腰椎の安定低下が引き起こされているならば”腰椎に付着を持ち、股関節骨頭の安定に関わる大腰筋の機能低下”もまた、あり得ます。

大腰筋を含む腸腰筋

私は日本の某大学のアスリートの動作解析に少し携わらせていただいています。
投手の解析経験と知識上で、ダルビッシュ投手が右投げということで、それに合わせて語ると、
発生に起因する問題はいろいろありますが、体幹の回旋可動機能低下、特に投側の右側腹斜筋の筋活動が低下すると、踏み込み脚側の左内腹斜筋の筋出力と使われる時間が増えます。

腹斜筋

“ダルビッシュ投手の左内腹斜筋は機能低下を起こしている上で、さらに、筋出力と使用する時間の延長を求められる環境にあった”
ということになります。

内腹斜筋は腹筋群(腹横筋・内腹斜筋・外腹斜筋・腹直筋)の中で、唯一筋の走行が骨盤から胸郭に向かっています。そのことに意味合いを持たせるならば、腰椎・骨盤帯の安定と共に上肢に地面反力(地面から受ける外力)を伝える要となる筋ということになります。
大腰筋などの働きと共に、
“試合中投げていて4回5回くらいになってくると足が棒みたいになってくる、壁みたいな硬さ、筋肉の伸張収縮が全くできない。踏ん張りが効かない” 
この理由につながってきます。

“踏ん張りが効かない”
これは置き換えれば、”強い地面反力を生み出せない”とも言えるかもしれません。
強い地面反力を生むには、高い腹圧がつくれることや、強い股関節伸展筋力が必要になってきます。
高い腹圧には内腹斜筋と関係の深い腹横筋や強い股関節伸展筋力に股関節骨頭の安定は重要なので、大腰筋も関与します。

高い腹圧を作るために必要なインナーユニット(横隔膜、骨盤底筋群、腹横筋、多裂筋)

“踏み込み足の急制動”、マウンドに対しての左足の急ブレーキ操作のことです。
強く踏み込むダルビッシュ選手の左足の急制動と、強い地面反力と、自分の理想とする右手、指のボールへのかかり具合、腕の振りと、そのリリースポイントをタイミング良く合わせなければなりません。

急制動に関わる筋のシナジー“運動連鎖”があります。
左足を踏み込んでいきます。踵に荷重がかかる➡︎アキレス腱の感覚レセプターに刺激が入る➡︎ふくらはぎの腓腹筋➡︎太もも裏側のハムストリングスなどを介して➡︎お尻の大殿筋や、体幹部の多裂筋や脊柱起立筋に安定システムが働き
さらに、投球動作の前方への加速、並進運動が加わり、
腹筋群からの運動連鎖で➡︎太もも内側の大内転筋を介して➡︎膝の内側広筋が働き➡︎膝の安定が生み出され➡︎脚力が増す。
こういう筋のシナジーが働くと考えます。
少し専門用語が並びすぎて、解剖に詳しくない方には難しいかもしれません。

この筋のシナジーの中にある、ハムストリングス、大殿筋は、強い股関節伸展筋力を生み出すのに必要な主要筋です。
体幹部の安定システムに働く多裂筋は“高い腹圧を作るために必要なインナーユニットの図”にあるように、腹横筋とはユニットとして協調活動をします。
腹横筋は、内腹斜筋と協調関係にあり、内腹斜筋は内肋間筋と深度、走行を共にする体幹部の回旋可動筋です。
体幹部の安定システムに働く脊柱起立筋は胸椎、腰椎に付着を持ちます。

脊柱起立筋


“腰椎・骨盤帯の安定低下”が起きているとすれば、これら投球動作の“連続性”
は果たしてうまく機能できるでしょうか。

”身体を大きくしすぎたことが原因かと考え、体重を減らす試みも行いましたが、効果はありませんでした”

T5以上の筋量が減り、胸郭や肋間筋への負担が減ったことは一つ有効である気がします。体調不良を脱出するには良い選択であったように思いますが、結果が出ていません。

ここには”ブレインマッピング(脳機能の地図)”が関わっていたのではないかと思います。

“定常化した連続性を崩すために重りを降ろしてみた”
“定常化した連続性は崩れなかった”

腹筋は一番深い層に腹横筋があり、次に内腹斜筋があり、その上層に外腹斜筋があり、一番表層に腹直筋があります。
一番深い層にある腹横筋はあらゆる運動の四肢の動作の前に、いち早く安定に働きます。
協調関係にある次の層の内腹斜筋も同じく早く働き、腰椎や骨盤帯を安定させます。
頚椎、胸椎、腰椎、の安定に関わる深い層の小さな筋から外層の大きく強い力を持つ筋へとシナジー、連鎖、連動を持つ必要機能は多くあり、反応しやすい大きく強い筋肉が先に活動されると、機能が発揮されない可動はあります。

その意味では身体を大きくしたものをスリム化したことは、“不調をきたしている連続性を改正しやすい状況を作った”と思えますが、結局は大きくても、新しい連続性を定常化に導ける秀逸な“専門”がそこに介入すれば、できたのかもしれません。

“何を適正化するか”というと、
背骨、各関節、筋腱移行部に存在する感覚レセプターに適正刺激を入力し、脳へ送られる情報を適正化、脳がつくりあげている自分自身の感覚の所有する運動の連続性とは異なってしまっている実態を崩して、自己所有感覚と実態の適正化、再起動みたいな感じです。

ブレインマッピングの書き替えには学習の反復と時間が必要です。

“2ヶ月『背骨コンディショニング』を継続したところ、息切れにかなりの改善現れました。さらに、1年間で全体的な体調が向上し、フィジカル面での安定感が戻りました”

“私が思うには”です。
それを今回は『背骨コンディショニング』が担ったと思います。

最後に歯医者らしく、
この連続性の改変の中で、口腔機能には自律神経支配領域が3/4あり、身体機能一連の一部です。

歯科がこの問題によりサポート的に、今を含め、今後の状態に対して担えることはあります。

未来を担う若い歯科医師の皆さん、技術を身につけるために口腔内のことで学ぶべきことはてんこ盛りです。
大変です。自分も歩いている道なので良くわかります。

しかし、その内容の総てが、このダルビッシュさんの不調の連続性の中に含まれることですから、“よりよくするためには”と考えてみてください。
口腔は連続性の中にあって、歯科医にしか触れられないのですから、破壊も創造もあり、“ぶつ切り”のままで”連続性”を見なければ破壊者になりかねません。

笑点みたいな終わりかたになってしまいました。

ダルビッシュ選手、お目にすることがありましたら、大変失礼いたしました。

みなさん秘境の虫の考えを世に広めるために拡散よろしくお願いします。

今回の分析、勉強、終わります。





https://youtube.com/watch

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