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本能と…………隠し事2208/16

ミルク味の歯磨きガム…隠れて食べる保護犬おかづ


食後に歯磨きガムをもらい隠れて食べる…。昨日も………。

おかづは自身に問いかけ悩んでしまった…。

「なんで…? なんで私はこんな隠すようなことしてるのだろう……」おかづは悩む。問いかけても教えてくれない。自分自身で隠しているのだ……。


「父さんが私の隣に座ってくると、気にしてないよ…というようにガムをわざとほったらかしてしまう私…」「父さんがそばを離れるとほったらかしていたガムをくわえ別のソファーに飛び乗る私…」

「そして、座布団を…がしゃがしゃ…と掘るように山にして、その上にガムを置く私…」

「いったい、私は自分でどうしたいのかさっぱりわからないが、父さん母さんから見えない角度でガムを噛む私…」「なぜか見られたくない私…」


「これでは、父さんと母さんに…行動が怪しく見えてしまうのも当然だろう…」


「一度に食べられなく処理しきれないのでくわえて、隠そうとするのだろうと思うが、わからない…」「正直に生きて来たはずだ…」


「ただ隠すだけなら私の本能だろうと思うが、わざわざ隠れて食べるというのも私の本能なんだろうか…」



おかづは悩むが…すぐに結論が近づいてきた。


「まぁ…本能を使わずとも父さんは…おかづと同等な立場であるので…ガムを取られるかもしれない…と考えるのは普通の流れだろう…」

「ということは、本能でも経験でもどっちみち…隠すという行為は正しい……ということになるじゃないか…」


「悩むなよ…」


と、自身で自身の行動を分析していると…「普通に生きるのが一番いいじゃないか…」

と本能を活かしながら経験を積んで行こうと考えたおかづは、

今日はたまに隠し…目の前で噛み食べた。


「やりたいように…やらせてもらう」

「悪いことはせんよ…」

「半分は…」


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