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わけわからん 2才というのは花かっぱ
むかし昔、父さんとわけわからん2才の息子の話……再投稿
まだ息子が2才か?いや、1才半だったころ、つま恋に泊まり行った時のこと。
息子は、いつもいつも右手に何かを持って歩いていた。お気に入りは機関車トーマスのヘンリー。
![](https://assets.st-note.com/img/1647648329278-MLx4w6IWV4.jpg)
手に持つ物は、時に変わっていくが…。
ホテルに到着した日、父さんと息子は「何があるやろう?」と、ホテルの中をうろうろと探検していた。
スポーツの女子学生などもいて、息子は「かわいい~。可愛い~」などと言われながら嬉しそうに歩いていた。ヘンリープラプラさせて。
ま、嬉しそうにしてたのは父さんなのだが…。
しばらくうろちょろして、長~い廊下を帰っていくとき、途中に短い上り階段がある。
なんとそこで息子くん、つまづき転けてしまったのだ…。しっかりヘンリーを持ったままのはずだ…。
「お~っ!大丈夫?……!」
下はじゅうたんなのでケガはなさそうだ。「よいしょっ…」と起き上がらせて…立たせて…。
「ええっ?」
「どしたん?息子よ…ヘンリーは?」
息子が大事に握っていた手の中には、なぜか固ーい黒いゴムのドアストッパー。
ええー!ドアストッパー???
「ええっ!!…今…?今持ったん?どこで持ったん?」
いやいや、見回してもヘンリーは辺りに転がっていない…。息子くんは何で父が慌てているの分からないのだが、自分の手を見て
「……?……!!!😳」
目の前でマジックを見たような顔だった😳
こりゃ大変だ…こんなストッパー持って帰るわけにはいかないし、ヘンリーまた買わんとあかんし、息子は泣くだろうし…。早く探そう…、泣く前に。
だが…、
泣きもせずふつうに、平気にドアストッパーを持った手をプラプラさせて歩く息子…と辺りを見回す父さん。
という変な二人はゆっくりゆっくり探しながら、後戻りして行く…。
「♬どこいった~。ヘンリー~♬」
2~3分歌った辺りだろうか。
おっ……😳
廊下非常扉近く、窓枠に緑のヘンリーがちょこんと置かれていた。こっち向いて…😳
「お~、なんや、ストッパーはここのかいな。ヘンリーじゃストッパー役にはなれへんで」
ま~、窓枠に置いて行かれたヘンリーもびっくりしただろう。
「ちょっ、ちょ待って…!おい!息子!そのストッパー持って行くんかいな?…僕を置いて…???」
といった気持ちだろうか…。
いつか来る春の日ざしを笑みで待ち おぼろの月も共に見守る
「ごめんごめん…。ヘンリー待ったか…?」
「いやいや…平気さ…」
………。
など…、
というドラマみたいなことなどなく、息子の手からすぐに「ボトッ」とストッパーは落とされ、ヘンリーは鷲づかみされ、またプラプラとゆられて帰るのでした。
2才あたりはわけわからんから面白い♪(´ε` )
![](https://assets.st-note.com/img/1647658945163-CgIslV8iW6.jpg)
わけわからん面白さがある( ^_^)
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