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個人的坂道グループで1番好きな作品『黒い羊』 について語る

はじめに

今回紹介する作品『黒い羊』は欅坂46の8枚目シングルの表題曲であり、この8枚目のシングルは欅坂が発売したシングルとしては最後のシングルになる。
私の中では今まで出会ってきた楽曲の中で一番と言っても良いほど大好きな楽曲である。
この楽曲は他の坂道の楽曲とは異なるところが何ヶ所もあるのが本当に凄いし面白い。その凄さと面白さをこの記事で語っていきたい。

普段の坂道グループの楽曲と違う点

まずは楽曲の構成である。
基本的に坂道の楽曲はJPOPの曲と同じような

イントロ→Aメロ→Bメロ→Cメロ(サビ)
を繰り返しDメロ→ラストサビ→アウトロなどで楽曲構成になっているのがほとんどだが
この『黒い羊』と言う楽曲に関しては

イントロ→Aメロ→Bメロ→Cメロ→Dメロ(サビ)→Aメロ→Eメロ→Fメロ→Dメロ(サビ)→間奏→Dメロ(サビ)→Gメロ→アウトロ

と言ういままでの坂道楽曲とは全く異なる形になっており日本の楽曲としてはすごく複雑な構成になっていて聞いていて非常に面白い。
どちらかと言うと海外の音楽に非常に近い楽曲構成になっている。

次に秋元先生の歌詞の配置がいつもと違うところに注目をして頂きたい

本来秋元先生のサビの歌詞は1サビとラスサビが同じ歌詞のことがほとんどだが、この楽曲に関しては1サビとラスサビの歌詞が違く1サビと2サビが全く同じ歌詞になってる。
それがどんな効果が発揮されるかと言うと、テレビなどで披露する時は基本的に楽曲自体をfullで披露できないことが多く、秋元先生の2サビの歌詞が見られないことがあるのですがこのように1サビとラスサビの歌詞を変えることで歌詞の違いをフルで聞かなくても楽しむことができる。特に多くの人が視聴するようなテレビ番組などに出演した時にこの効果が良く発揮され、多くの人に色んな歌詞が届きますね。
ここは個人の感想にもなりますがあえて逆に1サビと2サビの歌詞を同じようににすることによってfullで聴いた時によりサビの歌詞で言ってることの重要性が高くなりますし、心にも残りやすいとおもいます。
特に、『黒い羊そうだ僕だけがいなくなればいいんだ〜』などは実際に心に残りやすいですし。

さらに、歌詞作りのところでいつもと違うところがもう一つあり
普段の坂道楽曲ならメロディの数を合わせて歌詞を合わせていくのですが普通ですが、この『黒い羊』に関してはメロディの数に対して歌詞が合ってないのです。どう言うことかと言うと1音に対して普通は一文字入れるのが基本ですがこの楽曲は1音に対して2文字以上を無理矢理に入れ込んでると言うことです。
これをすることにより曲に躍動感が生まれ、楽曲によってはすごくプラスになると思います。
しかし秋元先生は基本的にこのやり方を行わないので曲を作る際にメロディより先に歌詞ができてたんじゃないのかなと思っていましたが、2022年2月28日に発売された『こんなに美しい月の夜を君は知らない』と言う秋元先生の坂道楽曲の歌詞集で先にメロディができててその後に歌詞を書いたことを知って自分は凄く驚きました。
やっぱり秋元先生は天才ですね、、、

楽曲のレベルの高さ

最初は逆再生のピアノから始まり、曲全体の怖さを凄く引き立ててくれます。
個人的にはこの曲を生で歌うのは凄い大変だろうなと思います。なぜなら歌うには音域が低く、広すぎるからです。おそらく生で歌うとなったらキーを上げて歌うはずです。
特に始まりの『信号は青なのか〜』の信の部分は基本的に音域が低すぎて人間の普通の声では歌えないため、これは機械を使って歌声を下げてると思います。
そしてその作業を行うことにより新しい展開や盛り上がりを作り上げることが可能となります。
このようなMIX作業の質が高いとDa-iceの工藤大輝さんも『黒い羊』と言う楽曲についてものすごくお褒めになさっていました。
また『アイドルの楽曲とは思えないくらいベースの音が大きくてかっこいい』などとも言ってました。


胸熱すぎる歌詞

自分は秋元先生の歌詞の後ろに❕,❔がついてる歌詞がすごく好きです。


例えば『黒い羊』だと最後のラスサビの部分が秋元先生の歌詞とメンバーの声が相まって胸熱すぎるんですよね。ちなみに自分はめちゃくちゃそこの部分が好きで何回もリピートして聴いてしまいます。

歌詞の解釈は今回は省きますが本当にこの曲は秋元先生のワードセンスが良いです

言語の壁を壊すMV(まるで短編映画)

このMVは平手友梨奈の表現力が高いのが注目されがちですがそれ以外のメンバーやエキストラさんの配置やノーカットでMVを撮ってるのがすごく現実味を感じる作品に仕上がっていてさらに良い味がでてるなと思いました。また自分が一番伝えたいことはなんといっても日本語が分からなくてもどういう物語か読み取れたり何か感じたりできるMVなのが一番良いところだなと思います。
普段の欅坂の表題MVは曲名とMVがそこまでつながってるような感じが初見で見ても分からない作品でしたがこの作品の曲名『黒い羊』は慣用句で厄介者と言う意味を持っておりその意味がすごく感じれるMVで是非色んな人に見てもらいたい作品だなと思いました。

余談

欅坂のような若い女性アイドルの人たちが表現してるからこそ何か心に刺さるものがあるのかもしれません。
秋元先生も言ってましたが、『誰が歌うか、誰が表現するか』って凄く重要なことですよね。改めて感じます。
欅坂や櫻坂は万人受けするタイプではなく刺さる人にはものすごく刺さると言うタイプなのが凄く好きです。(自分も刺ってる人の一人なので)
何か現実で悩んでることがあるとか世の中に不満を持ってると言う人にこの楽曲もそうですし欅坂や櫻坂の楽曲が届けば良いなとずっと心の底からいつも思っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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