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【映画感想文】元気のGは初めての富野のG!【ガンダム Gのレコンギスタ 行け!コア・ファイター/2019年11月】

つかめ プライド ←うんうん 
つかめ サクセス 
←いいぞ
元気のGは 
←うんうん
始まりのG 
←!!?(しかもめっちゃ高音!)

そこまでのあらすじ!

さぁ今日は注目の映画が2本封切りだぞ~ハシゴはできないけどどっちにしようかな。集合知や~い!
なんか直帰多いな……ん?リプライ来てる。
マジで…?でも大佐のセンスに従って失敗したことって基本的にない(※)からな……行くか!
(※大佐はホラー耐性があるが、僕はホラー耐性が死ぬほどない)

そんな感じで「劇場版 ガンダム Gのレコンギスタ 行け!コア・ファイター」を見てきました。ちなみにこちらも封切り日でした。

ちなみに

劇場入ってこんなツイートしたんですけど。

みんなこんなテンションでほくそ笑んだりドン引きしてたんですよ!!なんなんだ!!

ちなみに

今回初めて行く映画館だったんですが、ビルの最上階で風情があるし、面白いラインナップだったりしたので割とありだな~ってなりました。開拓開拓。

一旦CMです。

公開劇場はこちら!

配信サイトはこちら!

見る前の「富野由悠季監督」

なんかこんなイメージしかなかった。ぼんやり。

ちなみにガンダムは鉄血の2機からしか見てない(ひとり暮らしの部屋にテレビが入った1期の終わった直後の4月)。
ハッシュ君が三日月に突っかかって、オチて、認められるまでをじっくり見ました。四肢が使えなくなった三日月がハッシュ君に運ばれるの、(2期)初期の「邪魔」って言ってた頃から思えない信頼だし、最終決戦の「ここは俺の持ち場です」「任せた」がもう最高。
あとジュリエッタとヴィダールの関係性も好き。
秀才や凡人が天才や狂人に触発されて狂っていくの大好きなんですよね。進清十郎を前に悩み進む桜庭も好き。

話が逸れた。

感想(視聴者として)

流れで一気に見たい人はこちらのスレッドをチェック!

ベルリ・ゼナム!お前なんかメンタルが乾いてるな~。普通の少年らしい部分はもちろんあるし、一目惚れしたりもしてるけど、なんか核の部分で覚悟が決まりすぎてる。Gセルフを動かせることに戸惑っても、いざ戦闘へ移行したら戦闘感、盤面感が鋭すぎる。あの盤面で水の玉を撃つかよ。『捕虜の姉ちゃん』を助けるためのアクションとか、海賊船で世渡りするための動きとか、『自分という駒をどこまで的確に使えるか』っていうパワーカードゲームに対するバランス感覚も良すぎる。(だからこそその場で最善行動をとったはずのカーヒム射殺案件が責められるのなんで???ってなるのかも)
なんかな~~~「普通の(天才)少年」って感じはするんだけど、地続きで「指揮官」「カードディーラー」もやってるのが切ない。どうかアイーダと一緒にカーヒムの墓参りして「あなたが愛した国全部は難しいけれど、あなたを愛した女性は守ってみせます」とか言えばいい。今のところは王道のベルアイです。
「恩を返せるかわからないけど、返せるよう努力します!」も、「自分という駒」の弱さを理解してるからこんなこと言うのかなぁ。

ベルの幼馴染っぽい子&ノベル!君たち…とばっちりだねぇ…!!
でも二人がいるからあの…あの…「G!」の子も過ごしやすいんだよね。よかったよかった。結構元気そうだし。
君自身は未来の旦那と思ってたボーイフレンドが海賊にホレて、ベルのママンには認知されてなかったりで災難だよな!頑張れ!
「ベルは恋をしてんです!」←蓮っ葉でいい

・G!の子。ごめん名前憶えてない。ごめん。
まず最初の墜落時の呼吸がヤバいときの演技がすごい。そう、空気が薄いから一つの呼吸が浅く長くなるんだよね~。
落ち着いてからは「弱いシャシャ(アムドライバー)」みたい。
落ち着いてからスゴイ勢いでGセルフ使ったりするのかなー。Gセルフ系他機を使いこなしたりするんだろうか。

水色髪の首席くん(暫定ニックネーム:高杉晋作(シンディ))!
シンディはあれだね、カッコいいよね。頭脳明晰で男前で操縦も上手けりゃセンスもあるし同輩からも慕われてる兄貴分。うーん理想的!

・仮面の男(暫定ニックネーム:仮面シンディ)!
仮面シンディはあれだね、カッコいいよね。頭脳明晰で男前で操縦も上手けりゃ仮面もカッコいい謎の男。うーん理想的!
君の機体、なんか面白いね。その胸部の張り出た機首部分、変形させられなかったかな?それともあの長さが砲身の長さって言って長距離射撃ができるようになるのかな。
あと指ビームすごいね。あんなに拡散させて僚機に当たらないといいけど。
しっかし、本当に「ガンダムには仮面の男が出る」んだね…。

シンディの彼女!かわいい。でもクンタラってなんだかしらないけど、大変そうなんだね……?未来の旦那は有望株だから頑張りな…
…その後、有識者フォロワーにクンタラしんじつを聞きました…大変なんだね……。

クンタラの「アレ」は僕の中でも最上級タブーだったりするけど、まぁ過去の悍ましい歴史ってことならセーフ

アイーダ!!!!お前!!!!命を救われたからには!!礼を言えって言いたいけど!!(自分が搭乗していると知らないとはいえ)ホレた男のモビルスーツに殴られまくって、自分が乗ったGセルフが彼を撃って焼き殺すのを間近で見たら…そりゃ思うところあるよな…。
「彼自身が悪いわけではないが彼に八つ当たりするほかない」はセラ(アムドライバー)を思い出すな…。つらいよな……。
まぁそれはそれ、単純なキャラ造形としては「常にですます調で丁寧に振舞うけどキリっと強いご令嬢」っていいよね。気の強いお嬢様は好きだぜ。弥勒夕海子とか、ロクサーヌとか。キャラデザ自体もすき~~~~。
でも「Gセルフにキャピタル所有バックパックがつけられるの!?」「国際規格だし…」ってなるの、ちょっと海賊部隊にいるのに不勉強ですよ姫様。

教官殿(たち)カッコいい~~~。最初は理不尽だな~って思ったけど、自衛隊も「現実の任務は理不尽の連続だから訓練期間も候補生に理不尽を叩き込む!」ってスタイルらしい(参考:『あおざくら』) で、その振るう理不尽とか掲げるお題目、立場に相応な律するスキル、指揮スキル、戦闘スキルが超高レベル!カッコいい~~!!

天才中尉カッコいい~~~~!最初はただのアホかと思ったけど、戦場に立つ人間として突然現れたベルリくんに対して「こいつは使える奴か」「こいつにこの実験をさせても大丈夫か」とかちゃんと見切ってるのカッコいい。
あとジャベリンへの敬意があるのいい。あれって自機体への信頼感であり、すなわちメカニックチームへの信頼なんだよね。それを「ジャベリンは!!こゥ使うゥ!!」って叫びと共にさ。叫ぶ必要はあるかな?
教官殿への敬意もあるからね。いいね。敵への敬意大事。
あと「やるじゃないか少年!少尉待遇なら海賊入りの口利きをしてやろう!どうだ!?」「うーん中尉がいいです」「なら私が大尉になってからだな!」「「HAHAHA!」」ってすごいいいよね。優秀な人材を逃がさない指揮官としての能力、冗談のセンス、一線を引いて変に話をこじらせない交渉能力、全部詰まってる。最高。
だいたい二人称が「少年!」なんだからな~~~!!(??)

艦長カッコいい~~~。「ベルリに感謝を伝えるのは姫の任務であり、義務なんです」ってさ~~~。親元を勝手に出てきた姫様を普段は丁重に扱いつつ、でも大人として、親代わりとしてきちんと導くのカッコいいよ……いい大人がいることは最高…。

・メガファウナスタッフカッコいい。『国富論』アダム・スミスとか、チャンさんだっけ?チョーさんだっけ?Gセルフ大好きさんとか。ウォー!仕事のできる連中!

(後出し注釈:チャンさん?チョーさん?って言ってるのは「メカニックのハッパさん」のことです。ひどい記憶力だ。)

・ベルリのママン大変だね。なんか運航局長って立場で色々大変だよね。キャピタルアーミーの独断専行にイライラ、息子の誘拐にバタバタ。息子さん、海賊に与して1アシスト複数キルくらいしながら愛と青春の海賊生活してますよ。
うちのクラウンがアーミーカラーになってるんだけど…(迷彩柄のクラウンが飛翔)」って切なすぎる。どうかくじけないで、大きなベッドで寝て。リクライニングチェアで寝返り打ってるの哀しかったよ。

宇宙世紀~~~じゃない!?宇宙世紀の悲劇を繰り返してはいけないってことは…あの辺いろいろがすべて過去で……Gのレコンギスタ~~♪なのか。
宇宙へのケーブルエレベーター概念はいいよね。人類の罪の象徴、バベルの塔のようでもあり、罪人の救済のメタファー、蜘蛛の糸にも見える。”ケーブル”エレベーターだからね。
Gのレコンギスタの「クラウン」は、果たして罪の道化か救いの王冠か。

・モビルスーツ戦はモビルスーツのみによって成り立つにあらず!
あの飛行機みたいなやつ、スコップって言った?アレで飛んでいくのいいよね。モビルスーツが絶対的な戦力じゃなくて、あくまで取り回しのいい、カスタム性のある選択肢の一つとしてしか使われていない。いいなぁ。
あとアレで飛んでいくのにアムドライバーみを感じた。そのうち無人飛行機ユニットで相手を貫くモビルスーツ乗りが現れるはずだ。シーン・ピアースしかできないボーダタックをするモビルスーツ乗りが……!

・ミノフスキー粒子散布前にメッセージが。
言うだけ言って交渉なしに戦端を開く。そうだなー、電波干渉する前に言いたいこと言うのは大事だ。
逆に接触回線とか有線黒電話みたいなアンチ・ミノフスキー通信手段があるのもいいな。

・戦闘時のカット
あのコックピットがカットインする奴、観たことある。大学時代に先輩がエクバやってたの後ろから見てた。バンシィ・ノルンはぶっ壊れだって言ってた。
機体のアクションとパイロットの顔が同時に観れるのいいよね。

・CG綺麗。でも絵は過剰じゃない。ナイスバランス。
なんか「生命としての人類種は進歩してないけど科学だけが発展したよ」って感じの温かみと冷たさを感じる。

そのほか周辺設定。「技術革新は宗教的タブー」とか、「罰が当たる」ってキーワードをみんなカジュアルに使う世界観だったり、ほんとに宗教が根付いてるんだな…?

・音楽がいい
オープニング、サビの歌詞が絶妙に詰まっててリズミカルで気持ちいい。(はずなんだけど、その後の本編で記憶が消し飛んでしまった)
エンディング、掴めプライド掴めサクセス元気のGは始まりのG。

・妄言
Gのレコンギスタ、アムドライバーとの親和性が高すぎる。

アムドライバー観てね。

まとめ。SFの世界観がするっと入ってきて人間ドラマだ~~気持ちいいな~~!台詞回しは確かに癖があるけど、結構咀嚼しやすい~~。うひょ~~~!!!!2月のも絶対みるぞ~~~!!!

物語そのもののテーマについて

ちょっと上の「単なる感想」で書くには重くなったから、別枠で。

青春とか恋とかを少年の軌跡ってベルリ的主観部分を一旦脇に置いて思うに、

富めるものと貧しいものの格差(キャピタルと海賊と宇宙の果て)
属地や先祖の違いによる差別(クンタラとか軍事的所属の違いに縛られる大人と、それを信念一つで簡単に乗り換えられるベルリ)
私情と大義、憎悪と正義(あっちが殴りかかってきた+あんた自身も死ぬ目に合ってるのに正当防衛で殺したら恨まれるのかよ、カーヒムを殺したけど海賊は護ってくれたから感謝しないといけないの?)
自分たちでもわからないほどの科学技術があると世界はどうなる?(仕組みが分かっているクラウンとわからないGセルフ、分からなくさせる何とか教の”タブー”の存在)

あたりがメインテーマかなぁ。
しかもこれらの問題を孕んだ世界を「個人的にも富んで、属地的にも豊かで、恨まれる(正当)側で、Gセルフも動かせる(科学先端を理解できる)」っていう完全に強者側のベルリを主観にして描くんだから、埋伏した問題が軽く見えるし、出現した途端に厳しく見えるんだよな。

これが逆に「クンタラ被差別、バッテリー生命線をキャピタルに握られ、自分の憎悪の対象がみんなの恩人、Gセルフの在り様もわからない」みたいなキャラを主人公として作ったら「憎悪そのものが日常」ってなって、逆に問題の重さが分かりにくくなる。
で、これ書いてて思ったんだけど「バッテリー生命線をキャピタルに握られ、自分の憎悪の対象がみんなの恩人」はアイーダなんだけど、逆にアイーダは「総督の娘の御姫様でGセルフも動かせる」って強者でもあるんだよね。(ちょっと憎悪云々の部分が重すぎる気もするが)
Gレコ、完全な弱者ってあんまりいない気もするな…。まだ映画編集版の第1話しか見てないけど…。ラライア・マンディ(今思い出した)も少なくともGセルフの操縦という点では特権者だしなぁ。

そう考えると、富野由悠季監督は単純に問題を伝えたいというよりも、強者からは問題は見えづらいことを国際社会的に強者である日本人(または、Gレコを観ることができるような裕福で余裕のある人間)に向けて伝えたかったのかもしれない。
認めると認めざるとにかかわらず、また衰退しているという未来は一旦置いといて、少なくとも現時点では日本は裕福で呑気な世界だ。その社会において、1800円払って、あるいはテレビアニメを毎週見ていられるのは(残念ながら……そういうのは、きっと全人類が楽しめるべきなんだけど、残念ながら今は『遊べる特権』として)とても恵まれている。言ってみればキャピタル・テリトリー在住よ。
そして問題を直視しないでいい立場の人間は呑気なので、往々にしてその問題を忘れる。簡単にクンタラ差別するし、バッテリー牛耳っちゃうし、一方的に許した気分になっちゃうし(そもそもお前だって大尉殺してんだぞ、なんで責められてる被害者ぶってるんだ)、Gセルフを平然と動かしちゃう。そういう残酷さを描いているのでは?

そんな残酷で呑気「だった」存在ベルリと、呑気ではいられなくなってしまったアイーダ、問題を直視して利用する邪悪な大人、そういう各々の対比ってやつなんだ。

なんとなくわかったぞ!(こういうこと言うやつはだいたいわかってない)

感想(創作する人として)

意味が分かんねぇ。どうなってるんだ。まったく意味が分からない。

いや全くわからない。

ここまで延々と書いてきたように、物語としてのうまみは完璧にわかるんですよ。感情の動線がちょっと「オイオイ今飛躍したな!?ベルリ今なんで海賊サイドに回った!?」ってなったりしたんですが、すごい話の構成が分かりやすかった。
ベルリの感情にしても、ベルリ自身の口から「こっちは人質を守らないといけない、あっちはアーミーで自分や運航局長も知らない独断専行をしているルール違反、正義は我にあり」みたいなこと言ったからフォローはされてたと思う。正義は我にありとは言ってない。

所謂「置いていかれる」って状態がないんですよね。

なんであんな物語の量と質と多彩さと重さを詰め込んで爆発も暴走もしてないの!?意味がわからない!!

「しまじろう まほうのしまのだいぼうけん」が物語づくりの模範的教科書だとしたら、「ガンダム Gのレコンギスタ 行け!コア・ファイター」は物語づくりの天才個人技。素人が真似したら骨折する。

なんと2019年内無料!
しまじろうは各自見てもらうとして(これはこれで「子供に伝えつつ」「親に伝えつつ」「全員に”意味”を持たせて」「簡潔に纏める」って理想形の一つ…こっちはこっちでとんでもない)、
Gのレコンギスタの話に戻ろう。

Gのレコンギスタ、徹底的なハイテンポで回し続けるのがすごいんだよな。

・無駄話をしない
全ての会話が意味がある。当たり前と言えば当たり前だけど、会話で間を作る僕みたいなスタイルの人間にはなかなか難しい。
あと、そもそも会話してないって部分も多いんだよね。

情報部大佐「ベルリくん朝早すぎない?」
ベルリ「あの捕虜はどうなりましたか?」
幼馴染「大佐、ベルリは恋をしてんです!」

会話をしろお前ら!!せめて「いえ、遅れるよりマシだと思いまして!」とか言え!!質疑に応答しろ!!

今のは極端な例としても、とにかく会話のテンポが(時に過剰なほど)いいんだよな…これも富野節ってやつのひとつなんだろうか。

・役割語があんまりないよね
役割語、つまり「わしャ~~じゃ」とか「あたくし、~~でしてよ」みたいな、あからさまな役割を託された言葉遣い……が全然ない。全員富野節。それか軍人とか候補生とかとしての敬語。
これってつまり「過剰な属性」を抜きにして言葉だけで情報や感情が伝わるから、余計な咀嚼時間が不要になるんだね。
でも役割語そのものが「それを喋っている=それという属性」って説明簡略化の役割も持つ技法だから、一長一短っつーか…。

・あほがいない
とんとん拍子で進む。あと無駄なキャラがいないからメインのキャラや掛け合い、問題に対する解像度が上がる。すごいな。
この点は多分、キャピタルガード、その候補学校や海賊(の形をした特殊部隊)っていう「あほなんてそもそもいない舞台」を作ったことで違和感がないんだろうな。

・事件(見せ場)が多い

「クラウン襲撃!」「カーヒム射殺!」「こんなタイミングで第二次攻撃があるとは思うまい!!」
「あなたのお子さんを奪還するため、アーミーはがんばってるんですよ」「教官殿作戦失敗!仮面シンディ投入!!」

作戦がとにかく性急だ。両陣営に急ぐ理由があり、実際に急げばとにかく事件を起こして場面を回せる=悩んでる暇なんかないぜェ!!=物語の密度上昇!!が叶う。
これアクアマンが「落ち着いたらすぐ爆発!」ってやってるのと同じだな。
つまり、「物語全部見せ場!チルアウトしねぇ!」。そりゃメッセージもアクションも全部伝わるわな。いや実行できるのがおかしいんだけどな……なんで客を置いてけぼりにしないでこれができるんだ。

自分の物語に適用すると、アカシック・カフェって「滅多に裏稼業側の仕事はないんだよな~」って言っちゃってるからなんともだ。あとアカシックに限らず「日常系ミステリ」って問題が起きにくい(爆発しない)から、このテンポが出しづらい。=物語が数か月単位で飛ぶ=ストーリー管理が難しくなる
これを解決するには…?

1.日常の中で事件やときめきを拾い上げる感性を磨く
2.非常事態が日常です
3.トラブルメーカーキャラを作っておく

かなぁ。絶対もっといろいろあると思うけど。
ラブコメ路線で行くなら1が強い。髪を切る切らないとか、想い人から変な写真が送られてきたとかで一喜一憂するのはいいことだ。
2は俺の手札の中にある(べきものの)はず。「神話や超常を人間サイズに落とし込む」という、日常の延長の超常(=アカシックとか、鬼福とか、Bet All But no-Lifeとか)はこれができるはずなんだ。
3は「アホを作らないでテンポをよくしよう!」に抵触しかねない。難しいぞ。

・会話が巧妙
必要な部分は適切に、キャラクター間の問答や噂話で説明する。
どうでもいいところ(クンタラしんじつとか)は匂わせてカット!
結局情報の取捨選択がめちゃくちゃ上手いってことなんだろうか…身も蓋もねぇ…。

・というわけで
一応自分にできるレベルでの分析はした……したけどこれ全部護って、発揮してあのテンポで物語ができたとして、「客を置き去りにしない」ができるとは思えない…。
全部見どころ、さらにメインラインの事件の外側に起こっている・いたエッセンスも匂わせる、でも問題はベルリ誘拐と海賊、キャピタルアーミーの激突。
バランス感覚が良すぎる。どうなってるんだ。

これが富野由悠季監督……?

・おまけ
うれしかったこと

自己定義自信がなさすぎるマンなのでこういう評価がすごく嬉しい。

※記事公開後、皆さんの反応を受けての追記※
・断定、腹の探り合いなく話が進むから話が早い。

なるほど…「奴らの狙いは一体?!」じゃなくて「奴らは陽動!本命は船の下側!」とか言い切るのが強さなんだな。
でも僕のスタイル「会話劇」とか「ミステリ」「サスペンス」だとこれやったら話が終わってしまう!

見た後の「富野由悠季監督」

バケモンと言わざるを得ない。どういう…ことなんだ?

圧縮して密度と切れ味を上げながら僕のような初見者にも優しくわかりやすい物語ってどういうことなんだ。

そりゃ巨匠扱いもされる。そら時代も作りますわ…。

今後について

とりあえず2月の2本目を観ます!!こんなの観てハイ1話で終わりなんて言えるわけねーだろ!!

で、とりあえずここで感想文を終えますが、まだまだ咀嚼はしていきます。とんでもない入力を受けてしまったら吸収して欠片でも、まがい物でも、何か自分のものにしなきゃってなるね。がんばるぞ!

いやーいい映画を観た!お勧めに乗っかるのって大事だな!!

普段は雑記を書いたり、小説を書いたりしている!
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