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「AIのべりすと」を使ってみた

自分が執筆した小説を、AIが書いたらどうなるだろう…という好奇心から、AIに小説を書いてもらいました。

1、「AIのべりすと」とは

「AIのべりすと」(https://ai-novel.com/)とは、日本語情報を元に、日本語で小説を書くAIです。

AIイラストはミッドジャーニーを始めとした、海外サービスが有名な一方で、文章、となると、やはり母国語で入力も出力もしたいですよね。「AIのべりすと」は、そんなニーズに応える、日本語に特化したAI小説でサイトです。

2、お金はかかるの?

「AIのべりすと」は利用登録なしでも、使うことができます。勿論、利用登録した方が使える機能が増えますし、さらに課金をすれば、もっと機能の幅が広がるのですが、今回はお試しのため、利用登録なしでできる範囲で、小説を書いてもらいました。

3、使い方

「タイトル」と「最初の文章」を打ちます。「タイトル」は無くても、AI小説の生成は可能です。「最初の文章」は短くても良いですが、公式によると5~6行(500文字程度)あると、精度が増します。

4、実際にやってみた

拙著『さるうさぎの生きる道』を題材にして、AIに続きを書いてもらいました。

「最初の文章」として、入力したのは以下です。

時は、XXXX年。 あるところに、沙留卯(さるうさ)という生物がいた。それは猿と兎の間に生まれたのであった。そして、今も猿の群れで暮らしている。沙留卯が生まれたころ、猿と兎の関係はとても良かったのだが、だんだん大きな争いが生まれてきた。

あつむ『さるうさぎの生きる道』第1話 はじめにより引用

「AIのべりすと」が書いた続きは、こちらです。


沙留卯はそんなことも知らずにすくすく育っていった。沙留卯が生まれて数年後のある日のこと。
「今日も、平和だなあ」
沙留卯はそうつぶやいた。すると……。
「キャー!」
という叫び声とともに、どこからともなく悲鳴が聞こえた。
「何だろう?」
沙留卯は、悲鳴がした方へ行ってみた。するとそこには、兎と猿たちが争っている光景があった。兎と猿たちは、お互いをかみつき合っていた。血しぶきが飛び散り、あたり一面真っ赤に染まった。
「えっ?!何これ……」
沙留卯は目を疑ったが、どう見ても現実だった。
「ああ……もうだめだ……」
沙留卯は思った。
(このままだと、私も

登録なしで文章作成できたのは、ここまででした。
後の展開が気になるころで区切る点、サービス設計が良いですね 笑

比較のため、私が書いた第1話も載せますね。

猿や兎にも学校はある。沙留卯が通う学校には、猿が314匹、兎が266匹いる。最上級生は10年生であり、最下級生は1年生という決まりだ。学校は1歳半からで、沙留卯も1才半から入り、もうすぐ2才半だというのに、まだ2年生。そして、沙留卯のクラス2年2組のトップは、「杉葉うさ(すぎば うさ)」という、まだ1才のうさぎ。沙留卯はもう、たまらなくてたまらなくて、うさに文句を言う。
「毛むくじゃら!ぼわぼわ頭!長耳!」
でも、うさは教室では一言も言い返さない。なのでいつも沙留卯は先生から、
「何でそんなこと言うの!もうあなたは勉強もできないし性格も悪いしいいとこなしね」
と叱られる。でもこれで終わりと考えるのは甘い。休み時間になると、うさは沙留卯を引っ張り出し廊下で、
「もう二度とあんな事言わないで。私の私生活成績が悪くなるじゃない。今度、変なことやったら、毛を三本抜くわよ!」
というのだ。いつも、うさは隠れてやっているので、先生にも怒られないし、みんなも優等生としか思っていない。なので、怒られるのは、いつも沙留卯だけ。

5、比較してみて

  • AIの方が読みやすいです。主語(沙留卯)が連呼されて若干うるさいですが、つるっと読めるのは、展開の分かりやすさですね。

  • 喜怒哀楽・起承転結がしっかりした文章を作成しよう、というAIの心意気が感じられました。何も大きな事件が起こらない”ほのぼの系”や、表立っては何も支障は起きていないけれども、内心は焦っているというような、裏腹な感情を綴る話はAIだと難しそうい印象です。

  • 設定をきちんと作り込む作家さんなら、「AIのべりすと」をもっと活用できると思いました。(サイト登録すると、登場人物の設定を細かく指定できます。)

  • AIと交互に文章を綴ることもできるので、お互いの足りない部分を補完する使い方もできそうです。仲間がいなくても共作ができて、楽しそうでもあります。

新技術を使ってみるのは、ワクワクしますね((o(´∀`)o))
「ノベルAI」という他の小説AIも使ってみたくなりました。こちらは有料ですが、文章からイラストもできるそうです。差込画像に良さそうですね。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

<参考>
「AIのべりすと」の使い方について説明した分かりやすい記事
https://lifelikewriter.com/ai-novel/

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