官僚の副業について

今日は官僚の副業について話したいと思います。(もちろん、個人的な意見です。)

みなさんいろんなイメージをお持ちだと思いますが、官僚(公務員)という仕事は基本的に、社会において「ルーラー」(ルールを作る役割)だったり、「サポーター」という立場を担うことが多いです。

具体的には、ルーラーとしては、法律などの規制をの作成や変更、サポーターとしては、経済活動や地域活動などへの支援(補助金など)を行います。

私はどちらかというと、事業開発支援などサポーターとしての仕事を多くやってきました。それはそれでめちゃくちゃ楽しいのですが、プレイヤーの方々が楽しそうに仕事をされているのを見ていると、ついつい、サポートだけでなくプレイヤーの立場の仕事もやってみたい気持ちになりました。

しかしながら、サポーター(国家公務員)の仕事も続けたいというわがままな欲求もありましたので、私は公務員を辞めずに兼業を行えないだろうかと模索しました。

そこで問題となる、国家公務員の兼業の規制については、国家公務員法で定められています。基本的なルールは以下の3つです。(すごいざっくりです)

①国家公務員の仕事に専念しなければならない。(本業に支障をきたすな)

②報酬の有無に関わらず、営利企業の役員にはなれない。起業もダメよ。

③報酬をもらって、営利企業の役員以外の仕事(アルバイトなど)をするのであれば内閣総理大臣及び所属長の許可が必要。

※地方公務員の場合のルールはこれとは異なります。

つまり、営利企業の役員をやるのは完全アウトで、そうでなくても報酬をもらうのはそこそこハードル(総理大臣の許可って汗)が高いということです。

幸いなことに、私は報酬が欲しいわけではなかったので、このルールの下でやり易い、「非営利団体で無報酬で働く」(プロボノというやつですね。)ことにしました。

非営利団体で無報酬で働きたいと公言するようにしておりましたら、ありがたいことにご縁をいただき、現在は、ビジョンを共有させていただいた研究開発系の一般社団法人の事務局長をさせていただいています。(法人での活動の詳細についてはまた別の機会にご紹介できたらと思います。)

非営利団体とは言っても、活動するためには資金が必要であり、それを獲得するために日々トライアンドエラーを続けています。

公務員の世界では、資金の獲得方法(ビジネスモデル)を考えて試行するという経験はほとんどないので、いかに自分がモノを知らなかったか日々思い知らせています。

プレイヤーとして、どういった場面でどういう課題を感じ、そこでどういう感情を抱くかリアルに実感することは、自分で体験しないとわからないものですね。

これはサポーターやルーラーの仕事にも活かせるように感じます。

日本社会全体として、人手不足・人材不足が深刻化してる一方、正直、官僚には東大・京大卒とか医師・弁護士資格保有者などがゴロゴロいます。

こういう(眠れる?)人材の活用をもっと進めても良いのではないでしょうか。









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