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iPadとプロクリエイトで描く!150ピクセルのイラストのお仕事

先日、VTuberアプリ『IRIAM』にて活動されている広瀬トルネ様より、オリプチのイラストのご依頼をいただきました。

オリプチとは?
IRIAM内で使われる「プチギフト」つまり投げ銭ギフトの一種で、プチギフトの中でも特にそのVtuberさん独自のものを「オリプチ(オリジナルプチギフト)」といいます。

今回も、iPadとプロクリエイトで制作していきたいと思います。
さっそく条件を見てみましょう。

  • 150ピクセル四方、背景透過イラスト

  • GIFのように動かすため、イラストは2枚制作(ただしうち1枚は差分程度)

  • テーマは「タヌキ鍋」

  • 納期は20日以内

150ピクセル四方はかなり小さいです。
試しに500ピクセル四方でラフを切ってみます。

最初のラフ

広瀬トルネ様には最初これでOKをいただきましたが、150ピクセルに縮小するとほぼ線がガタつくことが判明。また、要素を入れこみすぎたため、縮小してしまうと何がなんだかわかりづらく…ボツになりました。
シンプルで視認性が良く、わかりやすいイラストがよさそうです。さらにデフォルメしていきます。
また、500ピクセル四方で作画すると描きこみすぎてしまう感じがしたので、一度150ピクセル四方のカンバスで描いてみることにしました。
小さいイラストなので、いつも使っているような厚塗りのブラシはボケすぎて向かないことがわかったため、使用ブラシはプロクリエイトのデフォルト「スタジオペン」に変更。

修正ラフ。150ピクセル四方で描いています

要素を大幅に削りました。
150ピクセル四方で描いているので、豆粒くらい小さいです。
こちらでOKが出たので、引き続きブラッシュアップしていきますが…。

なんかちがう

ただよう垢ぬけなさ。
シンプルで視認性は良くなりましたが、もうちょっとなんとかしたい感じです。

縮小をかけることを前提として、300ピクセル四方で描いてみることにしました。
ラフは150ピクセルのものを使います。

300ピクセル四方で描いたもの

300ピクセルだと、150ピクセルよりも描きこめるため、まつげに色を乗せたり頬にピンクをぼかしで入れたりできるようになりました。
さっきのイラストよりも断然垢ぬけています。色はアニメ塗りのようなメリハリのある描き方にして、縮小してもわかるようにしました。さらに広瀬トルネ様の顔の輪郭を太くして強調することで、鍋の具材に埋もれないように工夫。

これで提出したところ、「鍋のフチの色をグレーにしたい」というリテイクが入りました。
修正して最終的に完成したのがこちら。

150ピクセルに縮小しています


差分

広瀬トルネ様らしい、笑顔のタヌキ鍋に仕上がりました(吾輩は、レッサーパンダなんだなぁ)。

こちらのオリプチ、実装は今月末か来月になりそうとのことです。
リリースされましたらぜひたくさん投げてやってくださいね!

初めての小さなイラストのお仕事だったので、気づきがたくさんありました。

  • 小さいサイズのイラストは、縮小を前提に描くべし!

  • ボケ足の大きいブラシは不向き

  • 要素を入れこみすぎないで、なるべくデフォルメしてシンプルにするべし!

勉強になったお仕事でした!

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