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【読書感想文】100万回生きたねこ
小さい頃、押し入れにしまわれているのを見つけ、引っ張り出して読んだ。
まだ小さかったということもあり、100万回生きられることの意味が分からず、最後の方には飽きてしまい絵本を閉じてしまっていた記憶がある。
どうにか自分なりにお話を噛み砕こうとしたが、やっぱり100万回生きられる意味が分からず、あまりおもろしくない絵本、となっていた。
ふと、その思い出が蘇り、今読まなければならないと胸がざわついた。
再び押し入れの中から引っ張りだした。
なにもかも嫌いだったねこが、白いねこが空へ旅行に行った時、初めて泣く。
この心境の変化はなんだろうと考えた。
答えは単純だが、白いねこと出会って初めて愛を知ったのだろう。
そばにいたいという気持ち、悲しいという気持ちをねこは白いねこから学べたのだろう。それが、ねこをやさしいねこにしたんだろう。
私は、まだこの人と一緒に人生を歩みたいと思えるような人とは出会えていないし、そのような経験もない。
いつか、愛する人が死んだ時、私も泣けるといいな。
この絵本はずっと大切にしよう、と思った。
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