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天地始めて粛す

心なき身にもあはれは知られけり鴫立つ沢の秋の夕暮
西行「山家集」

東京地方は今日も蒸し暑くしかも天気予報以上?に晴れ、まだまだ夏の気候の真っ只中という感じですが、

冒頭の和歌は、
新古今和歌集で「秋の夕暮」で終わる「三夕の和歌」と呼ばれる歌の中で、
西行の代表作の一つと言われている和歌のようです。

出家し風流などを解さないわが身でも、鴫の飛び立つ沢の秋の夕暮の風情は格別と思いいたすものである

というように詠んでいるのかと思います。

暑い暑いと言っている間に、このような日本の風情が味わえるのも間も無くかと、しばし楽しみに待ちたいと思います。

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