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yumi kawana
2022年7月22日 16:22
Galerie LIBRAIRIE6 の展覧会へ。ひと目みて四谷シモンのものと分かる人形が、会場の壁一枚につき一体設置され、それを連ねる数珠のように粒揃のパステル画が掛けられている。この二年を中心に描かれたという柔らかな筆触の人物画は、一見、この人形たちと顔立が異なることから作風の変化を感じさせるかもしれない。 だが、その瞳をみよ。星のような瞳をもった人形たちあるいはパステル画の少年少女らと
2022年7月5日 21:02
自由に着脱することのままならぬ「身体」を、私たちは被っている。 たとえば、生命の有限な時を取り決めている心臓を自らの意思により動かしたり止めたりすることは、科学万能の時代とはいえ不可能に近い。 あるいは、代謝のはたらきによる剥落にまかせず、全身の皮膚を一気に剥ぎとりなお何食わぬ顔をして生き続けるということもまた、古来から夢みられてきた幻想に過ぎない。一方向的かつ一度きりとされている時空間の軸