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旅先で優しい人に「効率よく」出会える4つの方法

西尾悠太です。


前回の記事で、なぜ僕が世界の日常を旅したいかについて書いた。


その記事の結論を軽くまとめると、僕が世界の日常を旅したいのは、日常の中にあるたくさんの優しさに触れたいから、ということ。


今回は、どうやったら旅の中でたくさんの人に優しくしてもらえるか?について、ある程度旅慣れてきた今の僕の考えを話そうと思う。


キルギスの半遊牧民の子ども達


はじめに僕の旅の経歴を話しておく。


2018年から少しずつ海外に行きはじめ、

バングラデシュの村に一ヵ月滞在してリキシャドライバーになったり、

南インドやネパールの田舎、インドのチベット地域をバイクで旅したり、

カザフスタンやキルギスを一ヵ月間、遊牧民の家族などへのホームステイをメインで過ごしたりした。

旅はいつもカメラと一緒で、現地の何気ない日常の瞬間を探し続けてきた。


インド・ザンスカールのおばあちゃん


そんな僕が旅先で実践している、旅先で優しい人に出会いやすくなる方法は、大きく分けて次の四つだ。


これら四つを順番に説明していく。


田舎に行くこと


まず、なぜ田舎に行く方が優しい人が多いかについて。


まず単純に、意地悪な人が少ない。


外国人をターゲットにした詐欺師たちが集まる観光地や都会とは反対に、田舎にはそんな人はほぼいない。


そして何より、田舎の方が現地社会の人間関係が深く、人助けが文化としてより濃く根付いている。


日本の都市と田舎の違いを想像してもらったらわかりやすいかな。


都市ではご近所付き合いもまばらなのに対して、田舎に行ったらお互いが顔見知りで、コミュニティ単位での深い人間関係が築かれている。


だから田舎に行くと、一人に親切にしてもらった後に、その人の家族や友人にも僕の情報がどんどん伝わる。

そして色んな人がご飯に招待してくれたり、ホームステイしていいよ!って言ってくれたりする。


カザフスタンの市場のお母さん


旅先で「浮く」こと


次に、意外かも知れないけど、「旅先で浮いた存在になる」ことも、現地の人に優しくしてもらう上で大事だと思う。


浮いた存在ってどういうこと?って思うかもだけど、これは本当にそのままの意味で、変な髪型をしたり(マッシュってだけで東アジア以外のアジア圏ではかなり珍しい)、一眼レフカメラを身につけたり、いかにもバックパッカーみたいな格好をしたりする。


すると、現地の人の視線が僕に集まる。


中南米とかアフリカとかではどうか分からないけど、アジアの僕が訪ねたどの地域でも、目立つことで身の危険は感じなかったし、現地の人からの視線は、懐疑の目というより、大体の場合は好奇の目だった。


僕に対して好奇の目を持ってくれる人は、僕が困ってたら向こうから声をかけてきてくれることも多いし、僕から声をかけても快く助けてくれる。


ネパールの村の小学生の男の子


弱い存在になること



そして三つ目の「弱い存在になること」も、優しい人に出会うためには大事。


じゃあどんな状態が弱い存在なのかっていうと、


簡単に言えば、「自分の力では何もできないし、どこにも行けない状態」になること。


現地の言葉も話せない。看板の文字も読めない。


徒歩以外の移動手段も持ってない。


お金も全然ない。

こんな状況だったら、間違いなく現地で最弱の存在だ。


だから、どうしても周りの人に頼って旅をするしかない。バスに乗るときも降りるときも、ご飯を注文するときも、ホテルを探すときも。


誰かに助けてもらわざるを得ない状況に自分をあえて追いやることで、旅先で関わる人の数がぐんと増える。


僕が西インドのアーメダバードからインド最北のラダックまでローカルな交通手段のみで行ったときも、10日間で少なくとも150人には助けてもらったと思う。


また、たくさんの人と関わる中で、まるで本当の家族かのように受け入れてくれるような人たちにも出会うことができた。


(ただ、都市部や観光地においては、詐欺師たちはいかにも弱そうな人を狙ってくるので、向こうから声をかけてくる人とは、その場で楽しくお話するくらいにとどめておいた方が無難)



南インド山間部の村のおばあちゃん



若いうちに旅をすること


これはもうほぼ裏技みたいなものなんだけど、若かったら、現地のお母さんやおばあちゃんから可愛がってもらえる笑


それは日本でも世界のどこでも共通していると思う。


僕自身22歳だから、「若いのにこんなとこまで来てえらいねえ」みたいなことを何回か言われた。


また、日本人は比較的海外で童顔に見えるみたいで、そういった意味では、30代とか40代でもまだまだ若さを武器にできる気もする。


世界中のお母さんにおせっかいを焼いてもらいたい旅人の方、ぜひ自分の若さやチャームポイントを振りかざしてみてください笑



以上のことをまとめると、「(なるべく若いうちに)外国人感・バックパッカー感を出しまくりながら、ローカルな交通手段で田舎を旅する」ことが、現地の優しさに一番触れられる旅のスタイルだと、僕は今のところ考えている。


長くなったけど、これが、いかに旅先で優しい人に会えるかについての僕なりの方法だ。


ここまで読んでくれた方、ありがとうございました。


バングラデシュ南部の村の親子

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