西武新宿線の応援演説

私は普段、新宿で仕事をしている。
そして通勤には西武新宿線を使う。

西武新宿線はとてもいい。
私の最寄りは急行が止まらないので時間に余裕を持って各駅停車に乗るのだが、利用者が少ないのでほぼ確実に座れるし、どの時間もぎゅうぎゅうになるほどの人は乗っていない。

西武新宿駅という新宿にある駅が始発駅なので帰りに座れなかった試しがない。むしろ出発時刻になってもまだ席が空いているほどだ。

ただ、高田馬場と中井駅でしか他路線に乗り継ぎができないので運行休止になると代替案をだすのに困る。そしてわたしはまださほど経験していないが、噂によるとどうやら遅延が多いらしい。

そして同じ路線を使っている人なら分かるかもしれないが、西武新宿駅の一つ向こう側の道には歌舞伎町一番街がある。

なので夜の治安がとんでもない。
JR線側から帰る道、ホストのキャッチや外国人がたくさん立っている。

最初は怖いなあとビクついていたが、驚くことにわたしは誰からも声をかけられない。おい。
わたしは客としての価値もないというのか。
ホストたちは何人かでたむろって喋っている。サボりか？とも思ったが、ふりふりでガーリーな服装の子が来るとすかさず話しかけている。

なるほど。さすがに客を選んでいるわけだ。
ちなみにわたしは声をかけられるどころか目も合わせてくれません。
…まあ…いいけど。

そして西武新宿線は歌舞伎町が近いからなのかよくわからないけれど、夜の乗客は見た目や性格問わず少し個性的な人が多い気がする。
とても人間観察が捗るのでこちらとしては毎日が楽しみだ。

そして今はもう慣れてしまったが、JR線の東口側にあるビルの3Dっぽく表示される猫の映像。その映像の撮影に夢中になる人が多すぎて信号が青になってもちっとも進まないのだけはどうにかしてほしい。
せめて道の端に立っててくれよ。。こっちは仕事が終わってなんとしてでも早く帰りたいんだよ。

あと誘惑が多い。
決して駅自体は大きいわけではないのだが、併設しているショッピング施設やフード店の誘惑がすごい。芋専門のスイーツ店にビアードパパ、さらに改札を出てすぐの階段を上がるとスタバまである。やめてくれ〜！
スタバはまだいい。わざわざ階段を上がらないといけないからめんどくささが勝ってそんなにお世話になることはないだろう。

でも仕事で疲れた体にシュークリームと芋スイーツの誘惑はいかがなものか。遅番の時間だとあわよくば閉まっているが、早上がりの日は一番活気づいている時間だ。もうすでに何度か芋の誘惑に負けている。

てことで週に一度のご褒美としてどちらかを勝ってもいいということにした。そうすれば勝った後に罪悪感を抱かなくてもいい。

社会の波に揉まれて1日を無事に生きているだけでも大変素晴らしいことなのだからオフの自分くらい甘やかさないとダメだ！と言い訳します！