大人の炭酸ジュース
わたしが一番好きなジュースはジンジャーエールだ。
それもスーパーで売っている誰でも飲みやすいタイプのものじゃなく、おしゃれカフェにある生姜と
シナモンの香りがする「自家製ジンジャーエール」がいい。
実はなかなか取り扱っているお店が限られるレアキャラ。5店舗中1店あればいいほうだと思う。
めったに飲める代物じゃないので、自家製ジンジャーエール用シロップを手作りしたことがある。
いや、シロップくらいで市販で売っとるやろ!
おっしゃる通り。しっかり販売してました。
しかしジンジャーエールを取り扱っているカフェを見てください。
どこの店も「自家製」がついている。
つまりオリジナルであることでそれぞれの味が際立っているのだ。
あと市販のシロップのある意味で言う「自家製風」の味を信じていない。
私が飲みたいのはこれぞ元祖ジンジャーエール!というようなシンプルで素材本来の味がこれでもかと前面に出ているようなもの。
私が作ったのも生姜、シナモンスティック、レモン汁に砂糖だけのシンプルなものだ。
最初は使う砂糖の量にびっくりしたが、まぁ炭酸飲料用だしこんなものかと思っていた。
完成したシロップを炭酸水に入れて飲んでみた。
いや、めちゃくちゃ甘い。糖尿病になりそうだ。
思わず舌を出してアウヮーーという情けない声が出てしまった。
これは改善の余地ありだ。
きれいに飲み干して、余ったシナモンスティックを消費するためにリベンジマッチに出た。
今度は砂糖の量は半分にして、他は元のレシピ通りで作ってみた。
ここで落とし穴を発見する。
実は使う材料のほとんどが砂糖のため、砂糖の量が完成するシロップの分量に大きく関わってくる。
そのため砂糖の量を半分にすることは完成するシロップの量が当初の予定の半分になるということだ。
だが砂糖以外の分量は最初と変わらない。
これによってどんなことが起こるか。
材料には生姜+シナモンのWスパイスが入っている。
シロップを炭酸水に溶かして飲んだ瞬間にまるで
ウイスキーをストレートで一気飲みしたかのような熱が喉を駆け抜けていく。
しまいには体までポカポカしてくる始末。
生姜が効きすぎて、まるで度数が高いお酒でも飲んでいるかのようなスパイシーさ!なんてこった。
厳密にいうと飲む前からなんとなく予想はついていた。
だって1回目より量が少なすぎるのに対してシロップの色の濃さといったらもう。
1回目は麦茶のような色だったのに対し、2回目のシロップはほとんどウーロン茶のような色でした。
3回目に挑戦しようか迷ったけれど、そうするとまたKALDIでシナモンスティックを新調してこないといけない。内容量的に4回目のシロップ製作も確実になってくる。心が折れた。
心ゆくまでジンジャーエールを堪能してもう幸せだった。
ちなみに今でも「自家製ジンジャーエール」があれば頼む確率100%といった感じだが、ここ最近は子どもの頃は飲めなかったアイスティーやカフェオレが美味しく感じてきつつある。
嫌だ!まだ大人になりたくない!