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社長インタビュー その2

社長インタビュー第二弾の今回は③顧客にどんな価値を提案、提供していくのか、④将来のビジョンについて に関する内容です。会社の方針や将来に関する内容になっていますので、キャリアプランを作る際に活用できるのではないでしょうか。

では順番にいきましょう。


――顧客にどんな価値を提案、提供していくのか――

小川社長は価値の提案、提供に関して四点考えられました。

「「先回り提案」の大切さ」
今、お客様は依頼内容を具体的に示してくれないんです。
広告業界全体がそうだと思うんですが、 以前はお客様が具体的に予算を提⽰して、やってほしいことを我々のような制作会社に具体的に依頼していたんです。
ところが、最近はセールスプロモーションの手法があまりにも多いでしょう? お客様も漠然と課題を伝えてくるんです。
だからこそ、商談の中でお客様にはこういう課題がある、期限までにどんな形で解決できるかを「先回り提案」しないといけないんです。そういう方法があったのか、じゃあジーエークロッシングさんお願いします、という様にね。

「お客様は我々に「投資」している」
我々がお客様からいただくお⾦、つまり我々の売上は、お客様側からすると「販売費及び⼀般管理費」と⾔われる経費なんです。しかしね、私はいつも思うんです。これって「経費」なんだろうか、と。
お客様は利益を上げたくて、そのプロモーション代としてお金を払ってくれている。それはつまり「投資」に当たるのではないかと思うんです。投資に当たる以上、我々はきちんとお客様にリターンしないといけませんよね。我々の仕事を納品してからお客様の仕事は始まるんです。
だから、我々は納品して「終わり」となってはいけない。結果がどうなったのか、リターンはどうだったのかを検証しましょう、と。それが大切だと思いますね。

「お客様の「わがまま」=「ニーズ」である」
想像してみてください。居酒屋に⾏って、お客さんがいっぱいだったと。その時、なかなか注⽂を取りに来てもらえなくて、ホールスタッフを呼んだ。明らかに忙しいのに、ですよ。それって「わがまま」ですよね。
会社も同じです。納期を急に変えられたり、仕様を変えられたり、本当に「わがまま」ばっかり。
でも考えてみたら、お客様の社内会議の中でもっとプロモーションできると思ったから、そのようにする訳でしょう? だから我々にとって大事なのは、イエスから始まる笑顔の対応なんです。

「「選ばれ続ける」ためには」
仕事で大切なのは、お客様からお⾦をもらうことなんです。我々は新⼊社員でも「プロ」じゃないといけません。では、本題のお客様に選ばれ続ける要素は何か、というと、まず⼀つは「クオリティ」、もう⼀つは「スピード」、最後に「正確性」ですね。それらを押さえれば大体選ばれ続けることが可能だと思います。

今回、お話を伺い、小川社長が⾮常に客観的に⾃分の会社を⾒ていることがよくわかりました。「先回り提案」を活かして、いかにお客様の「ニーズ」を捉えて「リターン」を提供していくのか。小川社長の「新⼊社員も「プロ」じゃないといけません」という⾔葉には、僕たちの背筋が伸びる思いです。


――将来のビジョンについて――

小川社長は2つのビジョンをお持ちでした。

「永遠の低成長」
1番大事なことは永遠の低成長。この永遠の低成長の中で、「低」という低いという字ではなく、「永遠」という字と「成長」という字に着眼してほしいです。つまり年間に3〜5パーセントだけ成長させようと。3〜5パーセントずつ成長していくと、5年経ったら120パーセントぐらいになっているじゃないですか。それで社員が定着して、社員がゆっくりでも育ちながら、会社を強くしていこうと。こういう会社をまず目指したいなと考えています。

永遠の低成長が大事であると気づいたきっかけに、これまでの失敗があるんです。会社を作って5、6年経った時、数字の上では躍進していたんです。そこで人材が足りないから、多くの人を⼊社させるわけです。
しかし教育も追いつかず、慣れていない社員が仕事するから、ミスやロスが多く、お客様からは「どうなってんの!」みたいな感じで言われて。気がついたら社員もどんどん辞めていくわけですよ。この状態ではダメだなと。

広告制作の仕事っていうのは、機械で量産してるわけじゃないんです。全てが⼿作りなんです。

「海外展開」
日本で展開している販売促進やインターネット、集客や売り上げアップなど、そういうものを軸に海外展開してくことです。我々の会社でできる身の丈の範囲の中で、少なくとも私がこういう代表してる間にあと2か国か3か国に出ていく必要があると考えています。

量産できない⼿作りの仕事であるからこそ、⼀つ⼀つ丁寧に仕事をすることが求められ、丁寧に仕事をすることで永遠の低成長も実現します。地道な努力が重要であることを学びました。そして海外展開をしていく話の中では現在進⾏中の事業を伺いました。ワクワクするような事業内容で、小川社長は、何よりも⾃分がしたいことができていると話されていました。さらに今後は分社化構想を持ち、これを具現化することによって、多くの社長を生み出したいという将来構想を持っているとも教えてくださりました。

社長インタビュー第二弾、いかがでしたでしょうか。仕事内容に触れる部分もあり、就職した先のイメージが少しでもできたら幸いです。次回はいよいよ最後のインタビュー記事になります。少しひねった質問もしてみたので、ぜひ !!




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