今日は9月1日
防災の日。
防災の日というと、
小学生の頃、9月1日は夏休みが終わってむかえる始業式の日であり、その日は引き取り訓練といって、親が迎えに来ることになっていた。
始業式や先生のお話が終わって、みんな校庭に背の順で並ばされる。
ちいこかった風は、毎年一番前で、カカのお迎えを待っていた。
みんなおしゃべりしながら、キョロキョロしながら待っていた。
カカの姿が見えるとなんだか、とても嬉しくなって駆け寄った。
この日は、
ニコニコ商店街という、学校のすぐ近くの小さな商店街の中にある、「たんぱぽ」という、レトロでいつもとてもいいかほりでただよっているパン屋さんでパンをお昼に買って帰ることになっていた。
学校帰りの親子で、この日はとくに混み合っていた。
風は、パン屋さんに着くなり、ふんがふんがといいかほりをかぎつつ、好きなパンを念入りに選んだ。
風は焼きそばパン、カカは桃のデニッシュ。
他にも色んなパンを選んで
そして必ず円錐の形のカフェオレを冷蔵庫から出して、
おぼんの上に乗せて、レジへと向かった。
いいかほりのする袋を持って、坂の上にあるおうちに、カカと手を繋いで帰った。
なんだか思いだすと、懐かしくて、幸せな気持ちになる。
そんな防災の日の思い出。
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