【北風と太陽】人を動かすヒント
皆さん、こんにちは♪
今回は、童話【北風と太陽】の教訓についてです。
以前YouTubeにもアップしており、こちらは文字化いたしました。
音声で聞きたい方は下のリンクからどうぞ~!
さてさて、まずは話をおさらいしましょう!
北風と太陽はそれぞれが「自分こそ世の中で一番強い。」といつも自慢していました。
そのため北風と太陽はいがみ合っていました。
ある日、決着をつけたい北風と太陽は、勝負をすることにしました。
「旅人の帽子をどちらが先に脱がすことができるか」です。
まずは太陽が日差しを浴びせます。
するとどうでしょう。
日差しを遮るために帽子をさらに深くしっかりと被ってしまうではありませんか。
お次は北風です。ビューと風を吹かせると、あっという間に帽子を吹き飛ばしました。
1戦目は北風の勝ちです。
2戦目は「旅人の上着をどちらが先に脱がす事ができるか」です。
先に北風が強い風を旅人に向けてビュービュー吹かせました。
ところが、旅人は上着を強く握って離しません。
それでも北風はこれでもかというくらいに風を強く吹きつけましたが、
旅人はさらに上着を強く握るようになってしまいました。
いくら強い風を吹き付けても旅人の上着を飛ばす事ができないので、
北風は疲れ果ててしまいました。
お次は太陽の番です。
太陽は旅人に向けて強い光と熱い熱を浴びせました。
すると、これまで寒かったのが暖まり、暑いくらいになりました。
強い日差しは旅人の体を温め、旅人の顔からはたくさんの汗が出るようになりました。
旅人は汗を拭きながら「今まで寒かったのに、急に暑くなった。」
と言って上着を脱ぎました。
2戦目は太陽の勝ちとなりました。
北風と太陽はお互いに認め合うようになり、仲良く暮らしましたとさ。
ちょっと長くなりましたが、このようなお話だったかと思われます。
最近では、1戦目の帽子の話が省かれていることがあるそうです。
この話の教訓として、2つ話していきます。
①無理やり人を動かすことはできないので、自発的な行動を促す方が良い。
②臨機応変にアプローチの方法を変える。
主に教訓として上げられているのは、
①「無理やり人を動かすことはできないので、自発的な行動を促す方が良い」とされています。
北風は、帽子のときも上着のときも、相手を自分の方向に引っ張ってくるようなやり方です。
太陽も同じように帽子のときも上着のときも、ジリジリと照りつけ脱がせようとしていました。
同じことをしていても、太陽には意図があったのです。
1回目の帽子だからうまくいかなかった。
2回目は知恵を使っての照りつけでした。
旅人が上着を脱ぎたくなるような状況をつくり出したんです。
旅人の立場に立ったからこそできたことです。
どうすれば旅人が上着を脱ぐ行動をするだろうと考えたのです。
「自発的な行動を促す」というのは、日常生活やビジネスの面においても言えることだと思います。
冷たい態度、厳しい態度、命令系で人を動かそうとしても、人は動こうとしない。
強制力が加わっていると心地よいものではありません。
反発心が生まれることもあります。
動いたとしても、イヤイヤ動くこともあるでしょう。
一方、思いやりのある言葉、ニコニコと笑顔を見せ、柔らかい態度で接することにより、人は自分から気分よく行動することがあります。
実際、ありませんか?
②「臨機応変」についてです。
北風は帽子を、太陽は上着を脱がせることに成功しています。
ということは、どちらかだけがいいということではありません。
時と場合によって、適切に使うことで効果、成果が変わってくるということです。
自分の中の北風と太陽を見極め、バランスよく出すということです。
押して駄目なら引いてみるというのにもつながるのかなと思います。
以上、2つのことが教訓かなと思いました。
今回は童話「北風と太陽」の教訓について話してみました。
北風は「力技タイプ」
太陽は「自発的な行動を促すタイプ」
人を動かすには力技よりも、自発的な行動を促すほうが動きやすいということ。
どちらかだけということではなく、臨機応変に使い分けもありだということ。
特に今の時代、日常的には太陽で、いざというときだけ北風を出してもいいのかなと思いました。
童話は子どもたちのためではなく、大人が読んでも学べるものだなと思いました。
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