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enogu 2nd Anniversary Live -Colors-レポート+α

先日有楽町で開催された、VRアイドルえのぐの2周年記念ライブ「enogu 2nd Anniversary Live -Colors-」に一部・二部ともに参加してきました。
その時のレポートとなります。
曲に関しては簡単な紹介が入っているものもあります。

※あくまでこの記事での意見等は一個人の意見であり、その意見を強要したり異なる意見を否定したりするものでは無いことをここに表します。


1.前置き

ライブを語る上で避けては通れないのが、メンバーの一人である栗原桜子、らっこちゃんの引退。
目を閉じれば今でも思い出せる大切な思い出の数々。
優しくて泣き虫で頑張り屋で負けず嫌いでもあって、笑顔が素敵で、そして何よりアイドルへの思いだけならえのぐの中でも一番強かったと思っています。
握手会で普段お喋りな自分を圧倒するくらいの饒舌で熱く語ってくれたりとギャップが魅力な子でした。

正直引退の発表を見た時は辛かったです。
単推しを名乗ってはいるものの、推しの大切なグループのことは推しと同じくらい大切に思っていたからです。

私はVTuberとはまったく無関係ですが過去に推しの脱退(降板)でその界隈から離れた経験があります。
経緯や状況がまったく違うので話は別かもしれませんが。
たった一つの小さな後悔ですら一生重く圧し掛かるその現実は残酷の一言で
今回の場合だと2019年の誕生祭の握手会で言葉が被ってらっこちゃんの話を遮ってしまい、結果として自分のくだらない発言でらっこちゃんの言葉を気持ちを受け取れないまま今日という日を迎えたので私は一生後悔を背負って生きることになると思います。


2.ライブに臨む気持ち

正直ここまで気乗りしないライブは久々だった。
ひなおちゃんが不安そうに誰も声を出したりペンライト振ってくれないと思ったと涙ながらに語ってくれたが、場合によってはペンライトも振らず、コールもせず、ただ見てるだけにするつもりでいたくらいには。

オープニングは秋葉原の見慣れた光景から始まり、えのぐメンバーの肉声で今後のことについて話し合っているようでした。(翌日の配信で本当にやっていたミーティングだということがわかりました)
5人じゃないえのぐはえのぐじゃない、殴り合いの喧嘩と言ったワードが飛び交い、不安が掻き立てられて気が気じゃなくなりそうでした。
駅ということで栞への伏線になるのかと思いながら見てたら(実際栞には繋がったが電車の演出とは無関係だった)、映像が途切れて、実写のピアノとあんずちゃんが現れて、そこから次々とメンバーが現れて、生演奏の栞のピアノバージョンが披露されました。
曲ってアレンジによってまったく別の曲になるのが味わい深くて、終わるまでの間、考えることをやめてただひたすらに歌を聴いていました。
一人一人歌詞を噛み締めるように歌い上げる姿に二周年という時間の中での成長を感じました。

栞の後、今回のらっこちゃんの件や今後のえのぐについてを簡潔に力強く、そして挑戦的にあんずちゃんが言い放ちました。
開始直後に来るとは思っていませんでしたが、モアベターだったなと思いました。
賛否両論だとは思いますが、個人的にはひとまずえのぐの今後についての結論だけでも伝えられたおかげで、一旦置いておいて、ライブに集中することができました。
何が来るのかわからない状況で盛り上がってくれと言われても感情的に難しいところがあったのが本音です。


3.セットリスト

セットリスト(夜の部の差分は括弧内)
・栞 -piano version-
・絵空事
・YeLL for Dear(常夏パーティタイム)
・ショートカットでよろしく!
・ハートのペンキ(Brand new stage)
・僕たちの青春ロード
・君がいてくれれば
・栞
・Colors

アンコール
・スタートライン
・えのぐ


1周年と比較して変わったと思えるのはセットリストが全部オリジナル曲でなおかつ、部ごとに曲を変えることができるようになっていたことです。
地方ライブ時代はアニソンカバーメドレー、1周年ライブではライブバージョンによる曲違いであり、今回が初になります。
1周年ライブではもしかすると僕たちの青春ロード、君がいてくれれば、Colorsが披露されていた可能性があったので1周年からそうなっていた可能性はありましたが。


4.曲ごとの感想や紹介など

・絵空事

ライブの定番で、初リアイベライブ時に新曲として発表された思い出深い曲。
盛り上がる要素が多く、1~5の英数字に語呂を合わせた単語の掛け声や、もっともっと!、サビでのフッフー!フワフワフワフワ!とえのぐの曲としてはコールが複雑な方です。
歌詞は絵空事だったことが形になったというその時のえのぐの状況を表した内容になっています。
あの頃とは大きく変わってしまった状況で、今どういう気持ちで歌っていたのだろうかとか、形になり始めた物が再び絵空事に戻ってしまうのではないかなど、考えたくもないことが脳裏に浮かんだので、ひたすらにコールをしていました。

・YeLL for Dear
・常夏パーティタイム

えのぐの曲の大半はえのぐに纏わる内容で作られており、えのぐのためだけの曲というイメージが強いかと思いますが、この2曲はえのぐに関係がある内容ではなくえのぐのためだけの曲というよりアイドルの曲というカテゴライズだと思います。
どちらの曲もライブを熱くする要素が組み込まれており、YeLL for Dearは君にフレフレフレーで腕の振りをし、常夏パーティタイムはタオルを回して、いぇーいいぇいと掛け声をするという現地や演者との一体感が楽しめる良曲となっております。

この二曲の救われる要素としてえのぐに纏わる曲ではないため、当時や曲の内容を深く考えさせられることもなく、絵空事で揺れ動いた感情を振りほどいて、ひたすらにライブを楽しむことができました。
えのぐの全体曲の中では常夏パーティタイムが一番好きです。

それと今エールが必要なのはファンではなくえのぐのメンバーじゃ無いかなと思います。
一度ファンの為ではなく自分たちへ向けてYeLL for Dearを歌ってみて欲しいです。

余談ですが、先日配信を開始した、Colors / 栞 / 常夏パーティタイムのレーベルがユニバーサルミュージックでした。
契約延長したんだという安心感。

・ショートカットでよろしく!

めちゃくちゃ久しぶりにライブで歌われた曲。
INSPIXでは歌われたことがないので1周年ライブ以来なので約1年ぶりですね。
名古屋ライブからだろうか、ライブになると毎回歌い方をアレンジしてくれて、その違いだけでも楽しめる。
雰囲気的に普通に歌われるかなと思ってましたが、ちゃんとアレンジしてくれていて安心しました。

・ハートのペンキ
・Brand new stage

ハートのペンキといえばライブでハートを作るのと、注意でばってんを作るのが楽しい曲ですが、ライブではダンスを途中でやめて手を振ったり、二人でフュージョン的なハート作ったり、スクショタイムみたいなことをしてたのと久々すぎて記憶が曖昧で振りがまったく対応できなかったところに己の未熟さを感じてしまった。
Brand new stageはハル姉にジャンプを要求されて、ここジャンプ禁止じゃなかったっけ?と思いつつも、過度な連続ジャンプは禁止という話だったし、ハル姉に頼まれたら断れないよねと全力でジャンプしました。

・僕たちの青春ロード

二度と生で聴くことはない曲だと思っていた。
でもひなおとハル姉の二人が残った時に確信に変わった、来ると。
2018年の4thライブ大阪でフルが歌われたのが最後で活動休止も相まってずっと封印されてきた曲。
私のえのぐの曲で一番好きな曲。
あんずちゃんにえのぐの曲で一番好きな曲はと聞かれて空気読めずにこの曲を指名したらめちゃくちゃ焦った反応されたのは今でも申し訳なく思います。
歌詞とか背景とかも重要ですが純粋にメロが好き。
せんのいのりさんの配信でも偉そうに蘊蓄垂れてましたが、2ndライブでショートバージョンが発表された時のらっこちゃんの歌ってたパートの歌詞が、「ずっと負い目なんだよ」だったのが、MV及び4thライブで初披露されたフルで「ずっと負い目だったよ」に変わった時は泣きました。
現在進行形で思っていたのが過去形になったことに対する嬉しさはひとしお。
俺はらっこちゃんに2ndライブで僕たちの青春ロードを初めて聴いた時にショートバージョンの時だったにも関わらず前向き曲ですねなんて最低なリプを送ってしまい、後日謝罪ができたのとフルでは前向きになったから救われたものの、クソ野郎になるところでした。

2人だとどうしても物足りないという気持ちは拭えない。
この曲だけは何が起きても3人の時を超えることはできないと思いました。
でもこの曲を再び歌ってくれたことはとても嬉しかったです。

・君がいてくれれば

2018年の4thライブ大阪で披露されて以来一度もライブでは披露されなかった曲。
環ちゃんのMCでの気持ちを聞いて、やめたいと思ったは本心なんだろうなと思います。
支えになる人たちがいたから続けられたとも言ってましたね。
それ以上のことは本人しかわかりません。
ただでさえプレッシャーに晒され続けて、結果がすべての世界にいて、心身ともにボロボロになりながらも、ファンに笑顔を向けるのが仕事なアイドル。
お互いの弱みを見せながらも、支えあい、乗り越えられる、あんずと環という二人の少女の物語を紡ぐ歌。
えのぐ結成以前のあんたま結成から2年半、デビュー決定前からずっと待ち望んでいた二人の曲、自分の中で不安定になりつつあったえのぐ、もといあんたまへの気持ちが、当時に少しずつ戻りつつありました。

・栞

観客のウォーウォウォウォーウォーウォー(擬音を文字にするの下手くそで申し訳ない)と合わさって曲が完成するということだったので全力でコーレスをしました。
ピアノバージョンも落ち着いて聴けて良いけど、こっちは楽しく盛り上がれる。
INSPIXの演出が無くて気持ち寂しかったところが、直接届けられるコールがその気持ちを埋めてくれたようでした。
INSPIXが逆に物足りなくなるくらいに楽しかったです。
演出で歌詞が画面に表示されたり、コーレスがロードオブメジャーっぽいってずっと思ってるけど誰も同意してくれないのよね。

・Colors
1周年ライブで披露される予定だった曲。
2番サビが終わった間奏部分で各々がセリフを言ってるけどそれがとても熱い。
配信されてる音源の方には入っていないところがもうずるいよね。
ただ曲前のあんずちゃんの話も相まって、5人で歌うつもりだったからのらっこちゃんがいたらどんなことを言ってたのだろうと考えてしまうのがオタクの悪い癖。
この曲は今後ライブで歌われるのだろうかが気になる。
2周年のみになることはないだろうが気軽に歌う曲でもないしなあ。
配信の音源を聴いてますが、物足りなさを感じています。

・スタートライン
ダンスのフリのぴょこぴょこ跳ねながらワイパーしてるの可愛かったし、ペンライトでワイパーするのも楽しかった。
メロは好きな感じではあるがこの曲は解釈に困った。
良い曲だとは思いますが、自分の中ではスタートラインという言葉に引っかかりを覚えました。

・えのぐ

えのぐのデビュー曲、1周年ライブ以来の披露になります。
ダンスや歌の成長が一番感じられる曲。
この曲も封印されてしまうものだと思っていた。
セトリの予想ではこの曲をやるとするなら、この曲かスタートラインがアンコールのトリになると思ってました。
この曲が初めて披露された時に5人から尋ねられた言葉をいまだに覚えています。
「えのぐの「えのぐ」どんな"色"に見えましたか?」
えのぐのみんなには何色に見えているのだろう。
今の自分には何色に見えているのだろう。
私はまだ答えにはたどり着けそうにもないです。


5.演出について

一曲目はピアノの生演奏に一人ずつ現れるなど、ライブの期待感は高かったです。
しかし、以降の演出は照明の彩りが曲を引き立てるように輝いていましたが、1周年ライブと比較すると物足りないというか、何というか。
DMMシアターだからできたということであったり、AR向きじゃない会場でARを表現するためには黒でしかダメだったという理由なのかもしれなくて、仕方ない面もあるが、それにしても黒をバックオンリーだったのは味気が無かった。
意図は曲名だったのだろうからこじつけかもしれなくて申し訳ないけどもライブタイトルのColorsなのに色の表現方法が乏しかったなあと。
1周年のティンカーベルとかINSPIXの演出みたいなものがあると思っていたが、演出の変更でお蔵入りになってしまったのだろうか。
1周年のようにお祝いメッセージもなく、全体的に寂しかった印象。
1周年を超えたものとしてくす玉割って銀テ降らしたり、モニターをうまくつかって客席近くに演者が行くとかそういうのを少し期待してしまった。
コストが非常にかかることは知ってるので(くす玉は100万近くかかるはず)、無責任にあれやれこれやれと言ったことは言いませんが、演出の評価はちょっと低く感じてます。
評価点としてはメンバーが反射で映ってたり、しっかり影があったりと細かいところはすごかったなと思います。
後は最初にも述べた照明による表現はプロの技でした。
そして最後のお見送りはえのぐらしくて良かったと思います。


6.MCについて

昼の部では感極まって泣いてしまったひなおちゃんと環ちゃん。
普段泣かない二人が泣いて、あんずちゃんとハル姉に励まされているところが印象的でした。
女の子の悲し涙は見たくはなかった。
見るなら嬉し涙だというのは女優部合流の是非と、僕たちの青春ロードの10万再生のときに身をもって実感したことだったから。
4人での活動は嬉しいことだった。
らっこちゃんのいたえのぐを守っていって欲しいと思ったし、ここで解散になったらずっと負い目を感じさせることになるだろうし。

ハル姉がいった推し疲れた時は離れてもいいよという言葉は、Vそれも企業勢としてはなかなか口にできることではないです。
私は元々えのぐ以外一部を除き興味がなかったのですが、今では大手や個人問わずいろんなVTuberを見るようになりました。
えのぐに依存しすぎていた頃は些細な変化にすら過剰に反応をしてしまい、勝手にメンタルを悪くしたり、異常なまでにネガティブになっていた節がありました。
自分との付き合いが長い人は知ってるかと思いますが、めちゃくちゃ厄介な奴だったと思います。
外を見ることで視野を広く持つことができて、肩の力を抜いてえのぐを推すことができるようになりました。

そして最後に重要なあんずちゃんからのえのぐを信じてついてきてくれるかの問いかけについても、ついていく以外の選択肢は無かったです。
全肯定マンではないので、岩本町芸能社やえのぐにはやっぱり不満であったりと何かしら思うところはあります。
でも自分が辛い時に元気をくれたり、支えてくれたえのぐが、辛い思いをしている立場になった時に見限ったり見捨てるなんて選択を取れるはずがないです。
私は一時期精神的に参っていた時期がありましたが環ちゃんの一言に救われました。
いつも遊んだり飲むメンツもえのぐ繋がりで出会ったし、知らない世界を知り、いろんなことに挑戦する勇気をくれたりと、たくさんの物をかけがえのないものをえのぐからは貰っています。
笑顔をいつも貰っています。
だからこそ私はえのぐの成長を見守り、時には一緒に頑張り、ともに楽しい時間を過ごすことこそが恩返しと考えてます。


7.最後に

今回のライブは最終的にはとても楽しかったです。
ライブ単体としてみれば成功だったと思います。
ただし2周年ライブとしては失敗だったと思います。
今後のえのぐについての思いや発表をどうしてもライブで直接届けたいというのは悪手だとは思いながらも、気持ちはわからなくもないので尊重するつもりでした。
なので自分は2周年をお祝いする中に、一部その時間を設ける程度だという認識だったのですが、完全に2周年のお祝いは無かったことにされて今回の流れがすべてとなっていました。
メンバーが欠ける状況でお祝いなんて不謹慎だなんて意見も出ることだとは思いますが、逢い恋やTIF、ナゴV、ハル姉は活動休止してから復帰するまでの努力と、この1年頑張ってきた事実があります。
それを祝福できないことがどれだけ辛かったか、その節目が謝罪が大半になるなんて誰が思ったか。
2周年をお祝いするライブに参加するためにチケットを買ったにも関わらず別のライブを見せられたということには憤りを感じています。

そしてもう一つは年明けのライブの広報面です。
イベント被りが多発してファンが分散し、興味を持ってくれた他の箱からのファンの人の集客を見込めなかった状態。
年末はラジオ会館の大型スクリーンに宣伝映像を流したり、ツイッター上は相変わらずではあったものの、今回のライブを売り出す気概は一応は感じられましたが、年明けは何か動きはあったのだろうか。
過去の3rdライブ等ではYouTube広告を打ったりしてたが、今回はそういうのが一切見られなかった。
演出の面でも思いましたが予算が削られているのだろうかという正直無粋なことを邪推してしまいます。
クラウドファンディングでも良いのでライブをより良いものにするために何か動いて欲しかったなとは思います。
それによって他には類を見ない演出や技術のライブを見られたら嬉しいですし、何よりえのぐの節目のライブを盛大なものにするためならという人は多いと思います。何よりナゴVの時の協賛のえのぐみの多さが証明です。

最後に目標でもある「世界一のVRアイドル」について
世界一のVRアイドルを目指すのは最終目標として良いとは思ってますし、ブレずにやって欲しいとは思いますがどうしても漠然としすぎていて、今どこまで目標に近づいたのか多分本人たちもわかっていないと思います。
あんずちゃんが後日のライブについての日記で「まずは、武道館で歌えるくらい大きくなりたい。埋められるくらい、たくさんの人に私たち、『えのぐ』を知って欲しい。」と言っていたように具体的な目標を立てて一つ一つ達成していく形にしてくれた方が人にも共感を得られやすいのかなと。
一番いいのはせっかく2周年の後なのだから、3周年のライブの時までに達成させたいことくらいの目標を掲げても良いと思いました。


以上になります。
相変わらず感想を述べるのが下手で文章がまとまっていないですが、ライブが楽しかったということが伝わってくれたらよいなと思います。
この記事でえのぐについて興味を持ってくれたという方がもしいらっしゃいましたら以下の記事でデビューしてから去年の夏までのえのぐの活動についてをまとめておりますので、お読み頂けたらなと思います。


言いたいことはまだたくさんありましたが、だいぶ削りました。
えのぐの応援はこれからも続けていくと思いますし、最優先事項でかつ一推しであることは変わらないと思います。
でもこの心境がいつまで続くかはわかりません。
少なくともすべてを包容することはできないからです。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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