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朝8時のタリーズ

朝8時に、タリーズコーヒーに来た。
田舎というものは、電車が都市伝説だ。数少ない電車に一度乗ってしまえば、次は数十分後。
朝一番の用事にピッタリな電車など、無い。

朝一番の隣駅での用事を済ませるため、私は数十分も余裕のある電車に乗って、やって来た。
時は年明けすぐ、一月の朝八時。今日は雨予報。風が走り回っている。寒い。

逃げ込むように、目の前にあったタリーズコーヒーに入った。ロイヤルミルクティーのホットを頼む。490円。注文を受けてくれたお姉さんも、どこか眠たそうな顔をしている。

しなければいけないものは持たず、朝の、都会のタリーズには無い、のんびりとした空気。

BGMの激しいクラシック音楽が馴染めずにいる。

女子高生は参考書を開いて、空中を眺めている。
私もしばらく、どこかを眺めた後スマホを触る。

こうした空白の、ゆとり時間が、人生の輝きを活かす。
ほら、こうして今まさに、ゆりとから生まれたnoteがここに。

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