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エッセイ

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エッセイのような何かです。〜1000字。平均500字。息の長いTweetのようなもの。
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#日記

「好きなの?」と言うけれど

「好きなの?」と言うけれど

「好きなの?」
会話の中でなんの違和感もなく出でくる言葉だ。私はこの言葉が得意ではない。
私の「好き」は一言で言い表せるほど、大胆になれないのだ。

推しが「好き」
美味しい食べ物が「好き」
犬が「好き」
洋服が「好き」
ぬいぐるみが「好き」
香水が「好き」
恋人が「好き」

いろんな物に対しての「好き」がある。しかし、それらに関して「好きなの?」と聞かれると私は困ってしまう。そして私はたいてい「

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柿畑の犬、薮をつつきまくる飼い主

柿畑の犬、薮をつつきまくる飼い主

私には愛犬がいる。世界一いや、宇宙一かわいい愛犬だ。たぶん、可愛すぎてそのうち国宝認定されると思う。ギネス登録も間違いない。「世界で一番キュートな犬」で登録されることはわかってる。
そんな愛犬だが、実は可愛いだけではない。特別な犬なのだ。

私の愛犬(本当は犬に思えないほど賢いのだが、「犬」を「人」に変えて呼ぶと「愛人」となってしまう。意味が変わり多大な誤解を与えかねないので「愛犬」としかたなく

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朝8時のタリーズ

朝8時のタリーズ

朝8時に、タリーズコーヒーに来た。
田舎というものは、電車が都市伝説だ。数少ない電車に一度乗ってしまえば、次は数十分後。
朝一番の用事にピッタリな電車など、無い。

朝一番の隣駅での用事を済ませるため、私は数十分も余裕のある電車に乗って、やって来た。
時は年明けすぐ、一月の朝八時。今日は雨予報。風が走り回っている。寒い。

逃げ込むように、目の前にあったタリーズコーヒーに入った。ロイヤルミルクティ

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