色鮮やかに映し出す

どんなに幸せなときも、どんなに満たされているときも、私はその状況での“最悪”を想像してしまう。
もしこうなったらどうしよう、とか、
あとでもっと不幸なことが起きるかもしれない、だとか。最悪の未来ばかりを想像する。

幸せなはずなのにな、充実してるはずなのにな、なにがそんなに不満で、なにが私をこんなに不安にさせるの。向き合わなくていいマイナスな感情をわざわざ覗いてしまう。

最悪の未来、この先に起こる不幸せ 。

考えたくないのに考えてしまうのは、何度も“幸せ”に裏切られたから。すぐに離れていってしまう幸福を信じられないから。
この先の不幸せを想像してしまうのは、その不幸せが現実になったことがあるからで。それが起こってしまったときの受け止める器をできるだけ大きくするため、自分のこころを守るため。一種の防衛本能なのかもしれない。

だけど、いくらそれが自分を守るためだとしても、付きまとう不安のせいで 今ある幸せを喜べないのは哀しい。

人生の中で楽しいことと悲しいことが 50/50だとしても、日常を当たり前だと思い込んでるうちは、きっと悲しいことの方がどうしても大きく見えてしまうだろう。
わたしはもっと日常を、平凡を愛せるようにならなきゃな。きみとみた曇り空があまりにも綺麗だったから。

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