過去はどうしても美しくみえるけど

年齢によって聞く音楽は変わる。
その時に置かれた状況 自身の価値観と気分、そんなものによって毎日なんとなく聞きたい音楽は違う。1ヶ月前に狂うほど聞いてた曲を今は存在すら忘れるくらい聞かなくなっていたり、逆に同じ曲を何度も何度も聞いていたり   シャッフルで全く知らない曲が流れてきていいなと思ったり、新しい音楽と出会う瞬間は堪らなく心が踊る。これがライブだったら人の上を転がってる自分が想像できるくらい。

数年前から熱狂的に好きだったバンドを、今はあまり聞かなくなった。冒頭にも言った通り 年齢によって聞く音楽は変わる、好みも変わる、趣味も変わる。そんなのは生きていたら当たり前だし その「変化」を実感することはこれまでも何度もあった。頭ではわかっていても、その変化がまだ怖い。かなり影響を受けていて相当好きだった というのが理由だと思うが、そのバンドから離れていく自分が怖い。これを執着というのだろうと、自分でも薄々気づいてはいる。
今彼らの音楽を聞いても好きだなと思えるしライブにも足を運んでいる。でも、日常的に聞くかと言われれば違うし 明らかに昔の熱量とは違う。この変化に恐れを抱いてるのは、やはり彼らに影響を受けていたあの頃の自分と、今の自分に差を感じているからなのか。これは変化とか成長とかそんな生ぬるいものでなく、あの時より退化してるからなのではないか。そう感じてしまうのも、今の自分を認められていない証拠なのかもしれない。

彼らのライブを見ると、良くも悪くも焦燥感に駆られる。その焦燥感のおかげで自分を戒めたり頑張ろうと思えることだってある。だけどそれが時につらい。この感情が甘えなのかはわからない。中々拭えないこのモヤモヤ感は、あの頃に救われた自分がいるからこそ だとは思うが。
今大好きな音楽も5年後には聞いてないかもしれない、でもそれも人生で、そんな自分も 今も、素直に愛せる人間になれたら。

つらつら思ったことを書いたが、要は今 ヤマトパンクスの言葉に涙腺がやられているこの現状が奇妙なのだ。あの人はずるいよねーいい曲書くし。
あの頃みたいにもっと意気高く生きれたらいいんだけどな  過去はどうしても眩しく見えてしまう。まあ今日も寒さが心地いいし、よしとしよう。

ちなみに今のヘビロテ曲はこちらです。

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