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宇宙旅行(追憶:ShortNoteー②)

朝がくる
それだけのことなのに
僕の横にいた君はいなくて
残り香もない
またそうやって僕を放り出して
ああ、それが君なりの愛情なんだね、と
なんとなくそう思った気がした(思わないとやっていけない)

優しい、優しくない、優しい、優しくない
散った花弁に問うのが優しさ?

凍った真実を溶かすのに
鋭い氷柱は必要だろうか
アツささえも忘れてしまったこの体に
熱は耐えられない
耐えられる器を探して
空の器を空に投げる
それは神々の気まぐれで星となり
語り継がれていくかもしれない
そんな気まぐれに僕は
飛び込んで行くんだ

/宇宙旅行

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