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おうちヴィーガンを続けるたったひとつのコツ

今年の夏から、家では動物性の食品を食べない「おうちヴィーガン」をはじめた。理由はNetflixのドキュメンタリーをみたこと、そして植物性食品だけでどこまで料理を楽しめるか、ちょっと試してみたくなったからだ。

とはいえ外では肉も魚も食べるし、ミルクチョコレートを嫌悪することもないので、かなりゆるーいヴィーガン生活。

実は5年前もヴィーガンだった。でもその時は外食を含めて動物性は一切口にしないほど徹底したら疲れしまい、1年ほどで辞めてしまった。だから今回は続けられる範囲でやっているし、今のところストレスはゼロ。

こうしてゆるく続けられているのは「外食なら肉魚オッケー」というマイルールだけではない。むしろ、もう1つの理由が大きかったりする。

おうちヴィーガンを楽しくさせてくれるもの

私のおうちヴィーガン生活を大いに支えているもの……それはスパイスだ。ここ3年めっきりスパイスに取り憑かれている私は、何をつくるにしろスパイスを使っていた。作るのはインド各地、ネパール、スリランカの料理がほとんど。この地域は元々ベジタリアンが多いこともあり、ヴィーガンレシピがよく見つかる。

レシピ本を読んでは作る、を繰り返していくうちにヴィーガンメニューの幅が一気に広がり、自ずと肉が要らなくなった。さらに数種類の豆をストックしておくことで豆料理もかなりレパートリーが増えたし、ちゃんとタンパク質を摂取できる。

左から大根カレー、ビーツのサブジ、ムングダル

例えば様々な豆で作れるダル。日本でいう味噌汁のような存在のダルは、味噌汁のようにレシピが沢山あって毎週作ってもまだまだ作り足りないほど。

スパイスのいいところは、少し構成を変えるだけで、同じ素材や調理法でもまったく違う味が生まれることだ。青菜炒め(サグ)で考えると、クミンの量を多めにすると「いわゆるインド料理」的な一品になる一方で、クミンではなくマスタードシード、コリアンダー、ココナッツファインにするとふんわりとした南インド風になる(なんとなくのイメージ)

この日は干しカボチャのカレーでほっくり

こんな感じでスパイスを楽しもうと思うと、作りたいリストと戸棚にあるスパイスが増え続け、もはや肉や魚のレシピを着手する余裕がなくなるくらい。

と、ここまでスパイスについて語ってきたけど、おうちヴィーガンを楽しむためにもうひとつだけ。新鮮なお野菜も大切だ。

援農先でいただいた春菊。生でもほんのり甘くて苦い

自宅の近くの農家さんから旬の野菜を買ってスパイス料理を作っている。(ちなみに私は東京の多摩エリアに住んでいて、引っ越しは「近くに野菜の直売所があるか」で決めている)

採れたて野菜の新鮮さを存分に活かしながら、野菜に合うスパイスを見つけていく。そんな過程もまた楽しい。

よくある質問「タンパク質不足にならないの?」

自宅では肉や魚を食べないと話すと、必ずといっていいほど聞かれることがある。タンパク質は足りているのか?ということだ。

結論から言うと、タンパク質が不足している自覚はない。意識的に豆やナッツを摂取して、主食も玄米やオートミールにしているからだ。

また、お肉や魚が食べたくならないの?というのもよく聞かれる質問のひとつだけど、これについては外食では食べるから問題ない。笑

そもそもヴィーガンがデフォルトになると、肉類を欲しなくなるので、「肉を食べたい!」という衝動はなくなった。

これからもゆるゆるヴィーガン生活

こんなかんじでゆるっとおうちヴィーガンを続けている。今のところ身体に劇的な変化が起こってないけど、なんとなく気分は良い。

栄養や倫理観など、ヴィーガンについて考えると深いけれど、私はあまり難しく考えないほうが良い気がする。これからもスパイスと新鮮なお野菜を組み合わせて、おうちヴィーガン生活を楽しんでいきたい。


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