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『他の地域を気にしない』これからの街づくりで大切な事とは?

茨城県古河市 活動レポート

こんにちは、NIPPON TABERU TIMESのますだです。
茨城県古河市で2017年11月から2018年2月までの4か月間活動をしてきました。
活動を通じて、地方に住む人たちが『絶対にやってはいけないこと』があるということに気づきました。
それは、『ほかの街と比較すること』です。
具体的にはどういうことなのか、なぜそう思ったのか、活動レポートと合わせて書いていきます。



1. はじめに『なぜ私たちは古河市を選んだのか』

『ふるさと難民の故郷を作る』

これはTABETAIの掲げているビジョンの1つです。
私たちはビジョンに向かって、実際に地域で活動を行ってます。
その地域の1つが茨城県古河市です。

古河市とTABETAIのつながりはある農家さんがきっかけでした。
それが古河市の秋庭農園さんでした。

秋庭農園さんは古河出身で銀座で料理人として働いていたサトルさんとハーブティーブレンダーのヒロコさん、そしてサトルさんのお母さんの家族経営の農家さんです。
TABETAIではこれまで何度か足を運び、記事の発信や農業のお手伝い、イベント企画などを行ってきました。

私たちはその活動の中でサトルさんの「地元古河に対する思い」や「ふるさとについての考え方」、そして「農家として地域に貢献したい事」などを知りました。そしてその想いを実際に行動に移している姿を見てきました。

私たちはその想いや考え方はTABETAIのビジョンに通ずる所があると思い、秋庭農園さんとともに古河市で活動させてもらっています。



2. 活動紹介

TABETAI編集部員として、古河で活動しているますだですが、
実はぼくの出身地も古河です。(笑)

しかし、地元愛というものをまったく持たずに生きてきました。
つまり、“ふるさと難民”でした。

「地元である」という理由で、TABETAIでは古河の地域リーダーに任命されました。

そんな「ふるさと難民」のますだと古河に縁もゆかりもない学生メンバーたちが、
この4か月間どんな活動をしてきたか、次からご紹介していきます。

2017年11月から2018年1月にかけて現場訪問と地元住民へのヒアリングを行ってきました。
頻度としては月に2~3回、合計で6回ほど。
総勢10名のメンバーを連れて、古河の農家さんや古民家、商店、そして地元のお祭りにも足を運びました。
実際の現場訪問の様子がこちら⇓

秋庭農園。インスタ映えしすぎです。(笑)

みんなで農業のお手伝いもしました!

山川邸。140年の歴史・雰囲気は写真では伝えきれません。

竹林からのこぼれ日が美しい…

自転車で街中散策もしました!

そして「関東の奇祭」といわれる古河提灯もみ祭りにもいきました!

「全米日本酒歓評会2016」純米吟醸の部第一位を獲った地元の青木酒造さんで酒蔵見学と飲み比べ!


3. 学生メンバーの感想

それまで古河の事を全く知らなかったメンバーは、実際に4か月間活動して、はたして何を感じたのでしょうか。
①早稲田大学3年 えひめ(卒業済み)

『古河にはよそものをするっと受け入れてくれる心地よい余白があります。私の自宅がある横浜から片道約2時間かかるんですけど、毎回なぜか元気になって帰ってます。』

②早稲田大学2年 くっすん(卒業済み)

『地域のために腰を上げ、とにかくやってみようとする大人がいること。そして彼らが周りの大人や若者たちも巻き込んでいること。そして巻き込まれた人たちは、農家からデザイナー、飲食店経営者など、職種が様々だから、地域全体で面白いことができるだろうと思い、魅力を感じました。
また、地域の価値として、歴史的な縦軸も重視しているところも魅力です。なぜなら、その縦軸は他の地域と比べようがないので、すごく魅力だと思いました。』

③早稲田大学4年 むんむん(卒業済み)

『古河でのお手伝いは「してあげる」より「させてもらう」もの。人は温かく、提灯もみ祭りはアツい!』

他にも“古河という名前の成り立ち”や“築140年の古民家”に魅力を感じた人がいました。
このように同じ地域で同じことをしていても魅力を感じる部分は全員違いました。
これは人々の価値観が多様化しているから、みんなの魅力的と感じるツボがズレてきているからだと思いました。
ぼくはこの多様な価値観が地方を輝かせてくれると思います。


4.おわりに『4か月の活動から見えてきた“ふるさとのつくり方”』

『比較しないこと』

これがぼくが4か月間地元古河で活動していく中で、大切だと思ったことです。
「比較しない」とは、他と比べないのはもちろん、それ以上に自分たちが持っているモノをしっかり見つめ直してみること。
そして自分たちが持っているモノに誇りを持ち、まず愛してみることだと思いました。

なぜそう思うようになったかというと、
今、人々が持っている価値観が多様化した為に、地域で「魅力になる可能性(原石)」が何倍にも広がったからです。。
それは今回、メンバーが実際に教えてくれました。

だからぼくは「地域の魅力は他の地域と比較すべきではない」と思いました。それはそれぞれの地域で異なる優れた部分が必ず存在し、その魅力に気づいてくれる人たちがいて、そして新たな魅力を見つけ出してくれる人たちがいるからです。

だから比べ始めたら、ダメなんです。
比べてしまったら、自分たちの「原石」に誇りを持てなくなってしまうから。
そして「原石」を磨くことをやめてしまい、
結局、他の地域と同じ色・同じ輝きになってしまうから。

ぼくは地元には「原石」など無いと思って22年間生きてきました。
しかしこの4か月間でたくさんの大小さまざまな「原石」を教えてもらい、
そしてその「原石」を魅力的だと感じてくれる人がいることを知りました。

ぼくの地元にも「原石」があり、それを魅力と感じてくれる人がいることに気づいたとき、
少しだけ地元の「原石」を信じてみようと思うようになりました。

そして自分でも磨いてみたいと思うようになりました。
きっとそうやってぼくがその「原石」を信じ、磨ききることで、
ただの「生まれた土地」であった古河が本当の意味での“ふるさと”になり、
そしてぼくと同じようにふるさとを持っていない誰かの“ふるさと”になるかもしれないと思ったからです。

文責:増田雄太朗

※こちらの記事は2018年に作成されたものです。


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