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一本目のレンズは単焦点が良い 【FUJIFILM XF35mmF1.4R】

レンズ交換式のカメラを購入する際に、必ず迷うのがレンズではないでしょうか。
実際、各メーカーからかなりの数がラインナップされているため、ややこしいと思います。

そこで本体と一緒にお得に購入できるズームレンズキットに手を出したくなるのですが、個人的には一本目には単焦点レンズを強くおすすめしたいという思いがあり、この記事を書くことにしました。

ちなみに今回はFUJIFILMのレンズをおすすめしていますが、他のメーカーを使用する方にも当てはまる話だと思うので参考にしていただけると嬉しいです。

一本目のレンズは単焦点にすべき理由

最大の理由はカメラで撮影する楽しさを実感しやすいからです。
前回の記事でも書きましたが、初心者の方ほど撮影した写真を良いと思えるかが、その後カメラを使うかに大きく影響します。
そして単焦点レンズの表現するボケ感は、その実感を感じやすいのです。

レンズには単焦点レンズとズームレンズの2種類があります。(厳密には他にもありますが、初めて選ぶレンズにはなりにくいので省略します)
それぞれの分かりやすい特徴は以下の通りです。

ズームレンズ|ズームできるが、ボケにくい
単焦点レンズ|ズームできないが、ボケやすい
https://kame-nichi.com/zoom-or-single/

レンズの型番には必ず「f○○」という表記があります。この数値は”F値(絞り値)”と呼ばれ、その値が小さいほどよくボケるレンズになります。
例えば表題のレンズ「XF35mmf1.4R」のF値は”1.4”です。

私が最初に購入したカメラ「NikonのD5300」のレンズキットに付属していた「18-55mm f/3.5-5.6」というズームレンズは、F値がそこまで小さくないため、想像していたような一眼らしいボケ感は味わえませんでした。このようにレンズキットに付属しているレンズはF値が高い傾向にあります。結果、"スマホの写真と変わらないな…"と思ってしまうのです。

ではどのくらいのF値だとボケを感じられやすいのか、これは感覚なので一概にはいえませんが、体感的にはF1.8以下くらいが手軽にボケを感じられやすい値かと思います。

ここまで単焦点を推してきましたが、とはいえ最近はスマホでも普通にズームが可能なので、それができないという制約が気になる方も多いと思います。実際私もそうでした。万能な方がいいのでは、と。
ただ、いざ使ってみると思ったよりその制約は気になりませんでした。大体は自分が少し移動すれば解決するからです。

また、自分自身が動いて画角を決めることは写真の上達においても効果が高いそうなので、制約を楽しむくらいの気持ちでも良いかもしれません。

XF35mmF1.4mmRを選んだ理由

一言で単焦点レンズと言っても多くの選択肢がありますので、ここでは表題のレンズを選んだ理由についてまとめました。

1. 神レンズと言われる写り

いきなり他力本願な理由ですみません。ただ、このレンズは本当に評判が良いのです。購入前にブログやYoutube、レビューサイト、書籍などさまざまなメディアで調べたのですが、数々の有識者たちがこのレンズの写りを絶賛していました
実はこのレンズは発売から10年近く経っています。スマホでいえば化石化する年月です。そんな昔のレンズがいまだに第一線でおすすめされ続けていることが、このレンズの実力を物語っていると言えます。

2. 人の視野に近い画角

このレンズの焦点距離は35mm換算で約50mmです。(?と思った方はリンクをご参照ください)
この値は人間の視野角に近いとされているため、自分の撮りたいと思ったイメージと、実際に撮影した印象とのギャップが少ないのが特徴です。


3. 軽量で軽快

単焦点レンズはズームレンズと比較しても軽い傾向にあります。
実際このレンズは190gと軽量で外観も小ぶりなため、持ち運びに苦労しません。私は「FUJIFILMのX-S10」というカメラに付けて使用していますが、総重量は650g程度なのでかなり取り回しのしやすい組み合わせだと思います。ちなみに2020年モデルのMacBook Airが約1.3kgなので半分くらいの重量です。

4. クラシカルな見た目と角形フード

反対に軽量すぎるプラスチック製のレンズは安っぽく見えてしまうことがあります。このレンズはクラシカルな外観に加え、金属製で程よい重さがあるため高級感を感じます。また、付属の角形レンズフードが全体の硬質な印象と調和していて美しいのもお気に入りポイントです。

作例

実際の撮って出しの写真をいくつか載せておきます。前回の記事でも同じレンズで撮影しているので気になる方は覗いて見てみてください。


気になる点

そんな素晴らしいこのレンズですが、気になる点がないわけではありません。それはオートフォーカス(レンズ側でピントを合わせてくれる機能)が遅いことです。被写体によっては結構ピントに迷います。

このレンズは発売されたのは10年前、現在とはオートフォーカスの仕組みが異なるのでこの辺りは仕方ないかもしれません。
素早く動く被写体の撮影を検討している場合は確認しておいた方が良さそうです。

まとめ

改めて最初の一本には単焦点レンズを強くおすすめしたいと思います。
何と言ってもボケ感が最高です。もちろん、ボケていれば良い写真という訳ではありませんが、写真を新しく始めた方にとってはテンションが上がる重要な要素だと思っています。
ぜひ最初の一本目のレンズとして検討してみてはいかがでしょうか。

その上で、ズームや広角のレンズが欲しくなったら増やしていきましょう。それが沼への入り口です。

最後に

以上が最初の一本に単焦点レンズをおすすめする理由でした。
最後まで読んでいただきありがとうございます。

このアカウントではガジェットや暮らしのアイテム、思ったことなどについて書いていこうと思いますのでお手隙の際に覗いていただけるとありがたいです。

次回はカメラの周辺機器について投稿予定です!
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