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【イソギンチャク】フリットで味わう、バレンシアの磯の香り

イソギンチャク(磯巾着、菟葵, Sea Anemone)は、刺胞動物門花虫綱六放サンゴ亜綱イソギンチャク目に属する動物の総称である。柔らかい無脊椎動物で、口の回りに毒のある触手を持つ。
近代の商業的漁業においてはあまり利用価値はない。日本でイソギンチャクの食用が一般的なのは有明海沿岸で、干潟に生息するヨロイイソギンチャク類の一種、イシワケイソギンチャクなどが食用として市場に流通しており、調理法には味噌煮や唐揚げなどがあり、郷土料理の飲食店でも供される。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

もともと旅行に行くとその地でしか食べられないような、所謂”ゲテモノ“に興味が湧いてしまうたちなのですが、このオルティギジャス(イソギンチャク)に出会えたのはまさにそんな私の性質が引き寄せたともいうべき幸運な出来事でした。
食べ歩き旅行ではいちばん直近になる2月のスペイン バレンシア。近くになってから急遽取ったフライトはお昼を食べるのには中途半端な時間帯。ディナーまでの時間に軽く小腹を満たせるバルを探していたところ見つけたのが、このPuesto n°5です。

ドン・ジュアン・ダウストリア通り半ばの、通りに面した小さなバル。店内のカウンターにはシーフードや野菜、肉や卵など様々なピンチョスやフリットが並べられて食欲をそそります。ひとまずドリンクをオーダーしたら、つたないスペイン語でおすすめやカウンターに並べられた料理を確認。

そのなかで、なんだかよく分からない黒っぽい見た目をしたフリットが気になったので食べてみることに。口に入れるとクリームみたいに柔らかくて、磯の香りが口に広がります!まるで生ガキの食感を残したカキフライみたい。でもカキよりクセがなく、ソフトな磯部揚げを食べている感じです。きっと貝なんだろうと思いながら、何の貝か知りたくてGoogleで写真を見せたり英語スペイン語混じりの会話をしたりして店員さんとやり取りをするなか、遂にイソギンチャクだということが判明!

これだよ、と写真検索して見せてくれた時は結構なインパクトでした。(まぁそういうのが良いんですけど。)スペインはイソギンチャク食べるんですね!でもその後知り合った現地住みの方々は食べたことがないそうなので、スペイン人にとっても少しゲテモノなんでしょうか?日本でも限られた地域ではありますがイソギンチャクが食べられる所もあるようで、私の出身である千葉県も埋め立て前には潮干狩りで採れるお味噌汁の具だったとか。

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ちょっとまだ肌寒い2月のバレンシア。ショッピング通りを眺めながら温かい店内でフライをつまみにビールを頂きます。それにしてもこれだけメニューがある中でよくイソギンチャクを引き当てました。最近グルメ(?)センサーが磨かれてきたのかも。幸先が良くて、これからの4日間がとっても楽しみになった瞬間でした!

デパートもあるColón駅のショッピング通り中程。価格はお手軽な5段階のひとつめ€。ショッピングや観光中でも気軽に立ち寄れるカジュアルバルです!本日もごちそうさまでした!

《バレンシアへのアクセス》空港から市内の行きやすさ:☆☆☆
バルセロナ エル・プラット空港やマドリード バラハス空港で乗り継ぎ、空路でおよそ1時間。または、バルセロナやマドリード市内から列車で2~3時間。
空港から市内中心地まではアエロバスまたはメトロで30~40分。

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