おこぷんを消火するには美味しいごはん
怒ってむしゃくしゃしてる様子、おこぷん。なんて可愛い響きなのかしら。怒りをマイルドに表現するのに便利な言葉だと思う。
激おこぷんぷん丸な私の一体験を、ちょっと聞いてもらえませんか?この体験から学んだことも付け加えてお伝えしたいな。
とあるカフェでの出来事。
お腹を空かせた娘が、大好きなオムライスを頼んだ。目の前に現れたそれは、申し訳ないけれど、見た目、盛り付けともに魅力的とは言えなかった。卵のあまりに雑な焼き方は、オムライスの概念を覆すほどショックなものだった。
ま、でも食べてみないと分からないものね。
気を取り直し、ひとくち。
言葉を失った。
卵の下味はゼロ。ライスの味付けも薄くて締まりがない。ケチャップソースは独特で、自家製なのかもしれないが、(ごめんなさい)市販のケチャップをかけた方が美味しい。
まるでオムライスを知らない人が作るオムライスだった。仕方がないか、ここは外国だものね。オーナーは日本人だけど、シェフが作る料理をチェックしないのだろうか?なんとも複雑な気持ち。
娘が、人生で初めてオムライスを残した。
しょんぼりする娘の横で、食べ残したオムライスを食べる私の表情が相当ひどかったらしい。「ママ、顔!」と娘に叱られた。ごめん、だって…
私がおこぷんになる時。それは、飲食店で不味い料理を口にした時だ。
なんでも美味しく食べよう!だなんて無理だよ。残念な気持ちがもれなく付いてくるごはんは、誰も幸せにしない。まぁまぁならまだしも、「不味い!」とお客さんに思わせるのは、プロの仕事とは思えない。
まーまーまーどーどーどー。
外へごはんを食べに行ってがっかりした経験は、誰しもひとつやふたつあるだろう。しかし、不味いという経験は稀だと思う。その日たまたまシェフの舌が絶不調だったのかもしれない。そう思おう。
人生なんでも学びと言うでしょ。気分を慰めるために、この類い稀な経験から何を学べるかを考えてみた。
味覚が心に与える影響は大きい。
料理は瞬時に感情を動かす。
人はお金で気分を買う。
どれも当たり前のことだけど、心に留めておくわ。
口の中で美味しいを感じると、幸せホルモン「ドーパミン」が放出されるんだってね。1日のうち食事を摂る機会が数回あるでしょ。言い換えれば、数回も気分を上げるチャンスがあるってことよね。
世のおこぷんさんよ!
美味しいごはんを食べにいこう!
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