ひんやりを求め続けた、夏のひとり旅|京都旅行記
「夏の京都は行かんほうがいい。行ったらあかん。」
と母や京都に住んでいた友達に言われ続けてたが、絶好の機会があり行きたい店もあるし…と意を決して渡京。
ふあふあのジェラート(SHUKA)
東京から到着し、駅を出てすぐに桁違いな暑さに歓迎される。もちろん東京もアツアツなのだが、なんだかこもった温室に閉じ込められている感じ。これが盆地の恐ろしさか…と痛感しつつ、気になっていたジェラートを食べに急いで西院へ。
住宅街にそっと佇む老舗の甘納豆屋さんが手掛けるお店。店内はなんだか将来こんなおうちに住めたらな、と思えるくらい落ち着ける空間。
いただいた丹波黒豆のジェラートはふあふあ食感で香ばしいかおりで、「冬にこたつに入って食べるのにもぴったりだなあ」と思わせる優しさ。冷茶とぴったり合って、まとわりつくような暑さも和らいだ。
笹の露(麩嘉)
久しぶりの錦市場は海外からの観光客で賑わっており、暑い中串にささった何かしらを手に楽しんでいる様子。
そんな皆さんに教えてあげたかった。
この漢字の意味を!
ラッキーなことにイートインスペースが空いており、店内でゆっくりいただけた。
粗めの氷のザクザク感に、シンプルながらも笹の香りの爽快感が楽しめるお味で一気にひんやり。
かき氷は大好きで大体年間30杯以上は食べており、1杯2000円近いものもざら。
笹の露って名前を見て貴族の食べ物かよ!と思ったが、なんと200円ちょっとの超お手頃価格。
紙コップにちょうどいい量で出てくるので、サクッと避暑にぴったりの場所だった。
名物の麩饅頭も買ってホテルでいただいた。
くせになるムチャムチャした食感が恋しい……。どうやらシーズン製品も豊富みたいで、お取り寄せもしてみたい。
キンキンの豆花(FUDAO)
翌朝、覚悟を決めて大福が有名な出町ふたばへ。だがしかし、店頭には働き方改革のためリフレッシュ休暇の文字が…。
旅行だとこういう時挽回しないと!と焦りがち。だが幸運なことに近くに台湾カフェがあり、開店時間まで京大付近を散歩して体を限界まで持っていきいざ訪問。
大好きな豆花と桂花烏龍茶を注文。
お茶は有難いことにボトルで出てきた!
豪華で繊細なキンモクセイの香りを感じながらも、1杯やってるおっちゃんよろしく手酌でがぶがぶ飲んでしまった。なんだかいけないことしてる気持ち…。
豆花は今まで食べてきたものとは違い、どっしりしている食感。メイトーのなめらかプリンじゃなく森永の焼きプリン、といった感じですごく好み。だけど氷もたっぷり入ってキンキンに冷えているので、重くなくさっぱり食べれる。
豆花の新たな一面を知ることができた気がする。
今回の訪問は初めて「京都らしいもの食べなきゃ!抹茶!」という概念に縛られずに楽しめた気がする。
観光地としてではなく街の魅力(酷暑であることは置いといて)を感じ、その余裕に少しだけ自分大人になったなと思えることができた。
激暑だからこそ楽しめる京都、最高だった。
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