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本当に"社会現象"を起こしちゃったドラマ を見て

ドラマやアニメがブームとなり、ファンが聖地巡礼をしたり流行語にノミネートされると「社会現象を巻き起こした」と表現される。

だが、台湾制作のNetflixドラマ『WAVE MAKERS 選挙の人々』は、本当に政治家が辞任してしまうくらい社会に影響を与えてしまったらしい。

見始めたきっかけは、この記事にたまたま出会ったこと。

たとえば、民進党の元職員はこの番組をきかっけに、「私もセクハラ被害を訴えたことがあるが、(当時の上司であった)許嘉天副秘書長に却下された」と、フェイスブック上に投稿している。その後、同副秘書長は辞任した。
この告発から約1週間で、さらなる告発、セクハラ疑惑が浮上し、民進党幹部の二人が相次いで辞任。総統上級顧問も6月に辞任を発表したばかりだ。

https://courrier.jp/news/archives/328793/

物語は、選挙活動にいそしむ党のスタッフたちの葛藤や奮闘が描かれている。それだけではなく、LGBTやセクハラ、共働き夫婦の家事分担問題など、日本通ずる社会課題がふんだんに盛り込まれている
実際に選挙が近づいているということもあるが、細かいあるある描写が共感を生んで社会現象につながったのかな、と感じた。

正義を貫く登場人物たち


とにかく出てくる人全員の熱意がすごい。

党として勝ちたい、というよりは一個人としての信念を貫いている姿がまぶしかった。特に社会をうまく生き抜きながらも、愛するパートナーや信頼する同僚を守り抜くブレない主人公は、私がまさに「こうなりたい」という理想を体現していた。

日本と大違いのノリノリ選挙活動

このドラマをみて疑問に思ったのは、本当に台湾の選挙活動ってこんな感じなの?ということ。党の集会も「いや、これフェスじゃん…」みたいな盛り上がりで描かれている。

ニュース動画をあたってみると、たしかに熱がすごい。

劇中も党の代表がインフルエンサーとコラボするシーンや、人気バンドが集会で演奏する場面が出てくる。ちなみに、このナルトの恰好をした民衆党の主席はインスタでも活発に発信しているようだ。(フォロー100万人以上!)

この活気やアクティブな選挙活動は、どれもこれも若者の投票率が高さが理由とのこと。所感として、日本では未来を担う若者を無視せず「寄り添う」ってあんまりないなと思った。「投票に行ってください」とお願いされましても…というのが実際のところ。(女が子供を産まないのが少子化の原因…とかも似てるかもな。)

社会人生活も慣れてきて、自分のことだけでなく世の中の潮流に目を向けることができるようになってきた。
「未来をどうしたいか」よりも「どの党になるよりましか」という後ろ向きな観点でしか今まで投票してこなかったが、この主人公のみたいに大切なものを失わないように信念をもって向き合っていこうと決めた。


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