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「2021年6月11日」を振り返ってみる

みなさん。今日は、どんな1日でしたか?

この人生の中で、一度きりの「2021年6月11日」という日を振り返ってみます。さも意味のあるかのようで、当たり前のように忘れていく、ただの日記です。

………………

6:00 起床。灯りをつけたまま寝たからか、寝起きが爽やかじゃない。一人暮らしをしてからよくある。深夜の1時と3時、5時頃に薄ら目で繰り広げられる「消灯して得られる熟眠」vs「起き上がるの面倒」。いつも後者が勝ってしまう。なのに、休みの日でも早起きできるのは職業病か。潔く起き上がってシャワーを浴びた。

250回目の温度調節。古い家だから仕方ないのだけど、次住むところはレバーを上げるだけで適温のお湯が出るところがいい。お湯の蛇口と水の蛇口。ATTTTTSU! TSUMETTTA! を日々言い過ぎて体力が擦り減る。そして、気になるカビ。貼っておいたマスキングテープを取っても、まだ黒い斑点がちらほら。だってね、換気する術があの小さな正方形だよ。はい、今日はカビキラーを買いに行くと決めた。

7:00 洗濯。ベッドのシーツ類とタオルを丸洗い。洗濯機を回している間に朝食をとる。冷凍しておいたクロワッサンと3日寝かせたカレー。カレーを食べるたびに「我天才!」と思う。隠し味は隠れたままだよね、を覆すように私のカレーは珈琲豆を感じる。これが美味いのよ。珈琲豆が好きなもんで、バニラアイスと混ぜてカリカリと食べる。唸る美味さなので試してみて。

8:00 庭のチェック。洗濯を干したついでに庭を観察してみる。あれ、フレンチラベンダーがいない。え、ラベンダーだけ根こそぎ居無くなっている。え、そんなことってある?私のプライベートな庭に誰が侵入して、持っていくのだろう。隣のおばさんはそんなことしないだろうし、もしや大家さんか。確かに以前大家のおばさんが庭にいて腰を抜かしたことがある。その時は、伸びすぎた水仙を紐で括ってくれていたけど。「ダンボールの出す曜日を間違えていますよ。あなたではないですか。」の電話を平日午前中にしてくるような大家さんだ。そりゃ疑ってしまう。引っ越したばかりだからそう思ったのかもしれないが、検討外れで後日大家のおじさんが謝りに来てくれた。おばさん、自分でこいよ。あ、口が悪い。ちょっと気持ち悪いな何これ、と思いながら、庭からミントとディルを摘んだ。

9:00 ほっと一息。豆を挽いてコーヒーをいれる。水グラスにはミントとレモンを。贅沢な朝で気分を晴らした。来週提出の企画メシ課題に取りかかる。上手い言葉ないかな、自分の思いをちゃんと伝えたいな、などと繰り返すが全然進まない。参考として阿部広太郎さんの『心をつかむ超言葉術』を読むが、心を掴まれすぎて浮かばない。あー、今日1日はこれのためにあるのに。いつもギリギリだから仕方ない。

10:00 薬局へ自転車を走らせる。ビーサンで手に入れたカビキラー。家に帰ってすぐにシュッシュした。待っている間に、3連休だからと言って久しぶりのネイル。爪を彩るだけでなんでこんなにルンルンするんだろうね。うれぴい。放置しすぎたお風呂場を覗くと、もう黒の斑点が綺麗さっぱり居なくなっていた。カビキラーすごい。さすが、カビキラー。こんな綺麗になるならと思って、マスキングテープは面倒くさくて貼るのやめた。ズボラ。

11:00 小腹が空いたのでポテトフライ。ローズマリーとディルを一緒に揚げた。一人暮らしは揚げ物をしないと聞いていたけれど、専ら揚げている。ポテトに春巻き、天ぷらに唐揚げ。油って美味しいもんね。

12:00 課題は進まない。進まないから、漬けておいたレモンシロップを水に溶かして飲んだ。

13:00 言葉って難しい。私は肌で伝えるタイプじゃん、と星野源の『肌』を熱唱。

14:00 ダメダメ。noteを開いて阿部広太郎さんの記事を漁る。より一層書けなくなった。

15:00 気分転換に徒歩1分のところにある生地屋さんへ。リビングと廊下を分けるために、インドの職人技ブロックペイントを買った。暖簾にしようと思ったけど、裁縫は気が向いたらしようと思ってそのままピンで刺した。なんちゃって暖簾。ズボラ。

16:00 そうだ。今日はホタルをみに行こうと思っていたんだ。朝友達にお誘いメールも送っていた。返信を確認すると、今日はデートで無理だとのこと。みんなに春がきて、夏が待ち遠しい。胸がギュンっとした。私はひとりでホタルを見に行こう。いつもそんな感じ。

17:00 洗濯物を取り込む。やっぱりフレンチラベンダーはいない。なんでさ。でも、洗濯物がいい香りだったからどうでも良くなった。マットレスにシートを敷きながら、同じ向きではマットレスのバネがやられてしまうのでは、と考えて頭側と脚側を逆にした。一人では汗かくほどの重労働。これも一人暮らしの醍醐味だな。ベッドの土台を踏みながら180°回転すると、行方知らずのパンツが出てきた。淡いブルーのレース。なんとハレンチな娘。心当たりは、恥ずかしながらある。何日前だろう、と思ったけれど言うのはやめておこう。何だよ、ここにあったのか。お気に入りだったからルンルン。

………………

ああ、もうこんな時間だ。結局課題は進まないけど、こう文にすると何ともない2021年6月11日が恥ずかしい思い出に変わりますね。ありがとう。ということで、江ノ電に乗ってホタルを見にいってきます。


みなさんは、どんな1日でしたか?

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