アルバイトと大学生活とは


私は様々なタイプの学生生活を送ってきたと思う。

某大学校に2年間通い、通信制の短期大学を卒業し、この春から私立の大学に編入した。そんな私が初めて「普通の」大学生活を送るようになった。

昨今コロナの影響で大学に通う生活はまだ始まっていないが、飲食店でのバイト生活は始まった。この生活の中で、アルバイトをする大学生の生活について、気になったので書き綴っていく。

まず今までの大学生活を振り返ってみる。

某大学校時代は、大学校というだけあって、勉強していることが仕事であり、給料が出ているため、バイトは禁止であった。平日は毎日勉強と部活に追われ、週末は友人と出かけるのが日常であった。衣食住に関しては、大学校から支給なので、お金は教科書等以外趣味に使うことが主であった。

一方通信制の短期大学時代は、基本的に自宅でレポート課題などを行い、たまに土日に学校に行って講義や試験を受ける、というのが基本で、平日は派遣社員として一般企業で働いていた。週5日フルタイムで働き、土日は両日授業という日があったり、この時から一人暮らしを始めたので、衣食住を自分でやりくりしないといけなかったり、大変なこともあったが、お金でカバーできることが多かった。

どちらも、基本的には勉強か仕事、どちらかに重きを置ける生活であった。

しかしこの春から「普通の」大学生になり、どちらも重要になった。

編入ということで、同学年の学生が1・2年生で取っていたであろう単位を取る必要もあり、少ない日は2コマ、多い日は5コマ一日で履修している。そんな中でも、生活費を稼ぐためにバイトをする必要もある。今は週2日で一日5・6時間と週4日で一日3時間のバイトを入れているが、存外忙しい。

土日は友人と遊ぶ予定をいれたり、趣味である旅行に行きたいと思っていたり、平日も課題に追われていたりする中でバイトを行い、生活費を賄うのはとても大変だと感じている。

そこで世の大学生はどのくらいアルバイトで稼いでいるのかを調べた。

全国学生生活協同組合連合会が2019年に行った第55回学生生活実態調査によると

●自宅生のアルバイト収入は平均41,230円/月(アルバイト就労率は80.8%)

●下宿生のアルバイト収入は平均33,600円/月(アルバイト就労率は71.5%)


どうだろう。私の想像より随分と低かった。ちなみに下宿生の収入の構成としては、1.仕送り 2.アルバイト 3.奨学金 であった。

私は大学校に入ってから、扶養を抜け、自分が世帯主となって生活している。だからなのだろうか、自分で家賃分、食費分は稼ぎたいと考えていたし、大学生はアルバイトでそういったものを稼いでいると勝手に思っていた。

短期大学の入学金や授業料、大学の入学金や授業料は親が支払ってくれたので、それ以上の負担をかけたくないという想いもあった。もちろん私が親に、「生活費は自分で稼げ」といわれたことはないし、仕送りをしてくれている。

平均を覗いてみると、そこまで自分は気を張らなくてもいいのかもしれない、と思えた。自分の生活を自分で支えることは確かに大事であるが、折角大学で学ぶ機会を得たのだから、学びの機会も大事にしたいと思う。


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