【詩】12.靴

僕と君が踏みしめているこの大地は
本当に同じ固さなのだろうか?
歩いてきた道も 履いている靴も違うから
なんだか僕だけ足が沈んでいるようで

行くあても違うのに
僕はどうして君の後をついて歩くのだろう
訳もわからないまま
君を真似して僕は靴の紐を結び直した

傘を持たない僕は
僕自身の重さとともに泥濘んで
静かにゆっくり沈んでいく

この靴はもう終わりだ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?