【詩】5.Capsule

私の知らないあなたなんかいらない
散らばったあなたのヒントを掻き集めた

心の隙間 あなたに埋めてもらうため
わざと空けてた それでも埋まらないままで
からからに乾いて割れていく音がした
雨が降る今夜は悲しみに蓋をして

信じるのも疑うのも辛いから
躊躇う気持ちさえ 気付かないふりをした

雨が降る今夜は悲しみに蓋をして

そしてまた 麻酔の切れた頃
孤独を知って泣くのだろう

行き場ない想いをカプセルに閉じ込める
伝えたい言葉を飲み込んで手を振った

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