【詩】3.天気予報

君の涙は 僕のためだけじゃない
そう知ったから 僕はそれを理由に泣いている

この悲しみが虹になるなら
想いの輪郭もぼやけたままで
七色纏う淡いアーチは
ふたりのすれ違い映す境目

心の糸が切れそうで 怖くって
手繰り寄せて 未来を繋いでいたんだ
湿った思惑が今さら薫る

今は沈黙に戸惑う影が
曖昧な距離でふたつ並ぶだけ

純愛は水の泡
もう無いな 拠り所

雨が降るから憂鬱なのか
憂鬱だから雨が降るのか
そんな問いを 灰色の空に投げかけた

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