【詩】13.空を割る
うさぎは月を食べてしまったし
退屈は時計を飲み込んだ
どこまでもついてくる細い影
強い瞬きで憂う思考を追い払う
行くあても帰る場所もない僕は
空中ブランコを伝いながら
愛を孤独を移ろって
僕が僕として立てる場所を探してる
「闇が似合う」と月を壊しても
「夜が好きだから」と笑っても
星明かり頼るなら同じだよ
白む空を見て気づく 希望が欲しかった
行くあても帰る場所もない僕は
空中ブランコで踠きながら
愛を孤独を噛み砕く
僕が僕じゃなくなってしまう気がしてる
愛が孤独に膜を張る
空が空として巡る限り色はある
僕が僕じゃなくなったとしてそれでいい
壊れかけの空を叩く
白む空を見て気づく 向こうにある世界
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