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管見道義のアンチモラル

冷めた燈を抱えて弔う
この身体は血と肉のみにあらず
得ることもできないエテには示唆したところで
自身の誤謬に至ることもなく
惻隠の情すら無益なのは火など見ずとも

11であろうとする者の果報を祝福せよとは述べず
されども果報の厄介には成らぬよう祈る

経過が劣化になる始末の惨め
酸化の髄では その品等に乏しい
赤い所論に怒りを憶える恣意が道義とは コモンセンスに無頓着で
針ほどの嗜みであるなら 濫觴に弁じて現れてどうかと
おそらくは道すがら杓子も知らせず授からず

望む土壌に倣ったような無残
往日に屈した蝋など慰みにならず
取り零す流れより 貰う富こそ賢者の石
叶うなら頑迷にも省察の手解きを

万象の回旋にお辞儀して
彼らが連続性の位置であれば それは快晴となりて
登り目指す誉れ 先の線上にて邂逅を
なんてことより蓮として過ごす日々を憶う

停止した灰色 魂まで染めたような
哀憫の果てを尽くし かの暮らしは手を見ることも僅少か
己の仇は己なれど 不都合を懐疑する誰その仇は世俗であると
他人に47番目を観ない闇雲の姿 急げ 理解を退屈させないで
道半ばであればまだしも 沈澱した反動とは晩年にまで及ぶ災い

ごきげんよう すれ違いざま束の間
ごきげんよう どうか対岸のままでいて

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