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マガジン

  • 詩集『Opioid』

    愛し難い痛みと眠る。 【収録】『人魚は浴槽で横たわる』『人間であるから』『大切な痛み』『太陽を讃える踊り子ら』『meteor shower』『踊る疼痛たち』『電照菊の夜』『森の水葬』『致死的退屈症』『朱の城』

  • 《更新中》詩集

    《‎‫בראשית‬》創世への讃美歌。 【収録】『白い塔』『虹に誓う』 《a dreamer》夢想家の寝言たち。 【収録】『溜息と傾斜』『夢の天秤』『今から無念へ登るために』『管見道義のアンチモラル』『焦がれる思慮』

  • 詩集『Friends think of the sky』

    空を想う友人ら、を想う。【収録】『再会の渇望』『赤いひと』『西陽へ逃げる猛毒』『思惟する隅の芽』『再生と残存』

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最近の記事

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親友が夢の中にでてきて、おかしな事を言っているんだ

僕はいま、ピンク色の山を登っている最中だ。おそらく夢の中だけど。 道端に咲く花は、聞き覚えのある甲高い声でケラケラ笑っている。 どこかで聞いたなぁこの声…と考えていると、目の前に深い緑のテントが現れた。 テントに近寄ると、入り口に触れる間もなく、いつものように気色の悪い笑みを浮かべ、そいつはテントから出てきた。 『お前、今日も来てくれたんだな!』 親友が夢の中にでてきて、おかしな事を言っているんだ。 僕は、いつも通りにそいつを無視する。するとそいつはニヤニヤするのを止める

    • 人魚は浴槽で横たわる

      欲したものは全て手に入らない 自我を願い 歩くための足を望んだ 歌と言葉を失い 絶望と身体を得た ああして人魚は夜な夜な 誰にも届かない難儀を以て人体を着る 欲したものは全て手に入らない 遂行を願い 進むための道を望んだ 心と静謐を亡くし 絶望と鳥目を得た そうして人魚は夜な夜な 誰にも届かない憂悶を以て義務を為す 欲したものは全て手に入らない 安眠を願い 終わるための末を望んだ 足と道を逸して 希望と静穏を得た こうして人魚は夜な夜な 誰にも届かない惨痛を以て瓦斯

      • 人間であるから

        人間である。そこにいるのは、紛れもなく人間であるのに どうして、拾った木の枝で他人を量り どうして、殴りながら愛してると言う どうして、胸の痛みを追いかけ続ける 答えは簡単 それは人間であるから 人間である。そこにいるのは、紛れもなく人間であるのに どうして、戻れない場所に強く焦がれ どうして、意味のない事だと理解せず どうして、正義の敵は正義に非ず等と 答えは簡単 それは人間であるから 人間である。そこにいるのは、紛れもなく人間であるのに どうして、届く事のない手紙

        • 最近のこと

          遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。 年明けに忙しかった仕事が、ようやく落ち着いてきました。 昨年のことでも振り返ってみようと思います。 まず、1〜5月までは多忙でした。職場の急速な規模拡大に伴う、案件の増加…。全然プライベートに気を遣うことができませんでした。なので、仕事をしながら創作活動をしている皆さんのことを、心から尊敬します。 生きているだけですごいのに、一生懸命働いて。 その上、創作まで出来るなんて、すごいです。 6月以降は落ち着いたものの、家族

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        記事

          焦がれる思慮

          隣人となって永いマーブル模様の疲労と焦燥に 退屈にも似た緩やかな速度で 絞め殺される暮らし 時折、我に返っては何処 ここはお前の幸福が成す墓場 安らかにおやすみなさい 愛する孤独と共に 飢餓が実を結ぶのか 忍耐が執着を葬るのか 大きな波が来る 真実を知る歌人のように 8分後に会える光 あなたの伝える温度で安寧を望む 歩けないもどかしさを抱え 溢しながら傾斜を登る 犠牲の質感が再生される 凝望した先の自覚は寄り添う 埋まっては現れる単調たる空白 命の意義と風と 誰もが通って

          焦がれる思慮

          最近、プロットを書いています。今まではプロットなしで戯曲を書いていたので、試行錯誤してます。以前やったチャートのほうが向いていたかも、とか、数分の会話劇にそこまで伏線や背景を持たせる必要はないからプロットは不要?とか。手法と喧嘩しながら闇雲に進めています。絶対に仲良くなってやる。

          最近、プロットを書いています。今まではプロットなしで戯曲を書いていたので、試行錯誤してます。以前やったチャートのほうが向いていたかも、とか、数分の会話劇にそこまで伏線や背景を持たせる必要はないからプロットは不要?とか。手法と喧嘩しながら闇雲に進めています。絶対に仲良くなってやる。

          大切な痛み

          みんなを悲しませないための 僕だけのひみつ 僕、まだ誰にも言っていないんだ あの日のこと あなたとの8分間を伸ばすため ひとりで街を走る 僕、まだ誰にも言っていないんだ あの日のこと 象が泣いている そんなはずはないのに 僕、まだ誰にも言っていないんだ あの日のこと もう無理、を あと何回繰り返せば あなたに辿り着ける? 僕、まだ誰にも言っていないんだ あの日のこと 6つ目の留守番電話を 一緒に聴くことができなかった 僕、まだ誰にも言っていないんだ あの日の

          大切な痛み

          実は、先月のとある日は大切な子たちの命日でした。もう離れた職場でしたので、足を運ぶかどうか迷った末に、結局 伺いませんでした。一年前のことだったり、それ以前のことだったり。最近は断片的に思い出しています。毎日、感謝することを忘れずに生きていきたいです。

          実は、先月のとある日は大切な子たちの命日でした。もう離れた職場でしたので、足を運ぶかどうか迷った末に、結局 伺いませんでした。一年前のことだったり、それ以前のことだったり。最近は断片的に思い出しています。毎日、感謝することを忘れずに生きていきたいです。

          管見道義のアンチモラル

          冷めた燈を抱えて弔う この身体は血と肉のみにあらず 得ることもできないエテには示唆したところで 自身の誤謬に至ることもなく 惻隠の情すら無益なのは火など見ずとも 11であろうとする者の果報を祝福せよとは述べず されども果報の厄介には成らぬよう祈る 経過が劣化になる始末の惨め 酸化の髄では その品等に乏しい 赤い所論に怒りを憶える恣意が道義とは コモンセンスに無頓着で 針ほどの嗜みであるなら 濫觴に弁じて現れてどうかと おそらくは道すがら杓子も知らせず授からず 望む土壌に

          管見道義のアンチモラル

          再生と残存

          流れる透明の隙間から 君が声を覗かせる 47番目の究極に似た、冷たいぬくもり 残響と交差する先を急ぐ もうやめたはずの救い で、あったはずの存在 で、あったはずの友人 で、起因を談ずるもの 姿はテイル されども1.6より一層の隔り 無責任はどっちだ 人間と人間の言葉が再生される 免じるのは始まりの深さではなく 永劫の静止を思わせる わずかに偏心した公平 遠く輝く、それが魅力で 道を照らさない蠟は尋常一様なのかと 毒の生まれは指でも口でも それだけが おまえの最後を看取

          再生と残存

          太陽を讃える踊り子ら

          冷たい部屋 心地の良いノイズ どうか鬱屈な重みと胸痛から救って この曲は悲しみを突きつける いつだって雨の夜へ連れ戻す 廊下に怯えていたね 孤独に甘えていたね 星の子が隣にいたね 蒙昧なひとに支配されて 四六時中ベルが鳴っていた頃 鏡に変わって向かい合い 遠くから消失する様をみた頃 殺した友人の目に怯えて 落ちる椿みたく眠っていた頃 きっと、この痛みを忘れても どれだけの雲に潰されても セロトニンを享受する日々でも 影を追うことをやめられない この曲は悲しみを突きつけ

          太陽を讃える踊り子ら

          meteor shower

          障碍を葬り 陶酔する束の間 降る星々は科学の子 線状の零が放つ熱と末梢を名乗る者 窓の外に実りなど見ずとも その奇蹟はトリビアル 鎮まる感覚 解かれる忌避 遠ざかる水平線 さあ降れ、さあ降れ、命を正すために 星に生まれ還るなら 美しいと思ったら 濁してはいけないと感取する蛋白でありたい 星座が死ぬときのことを考えている 授かった 頂いた 森羅万象の一員である資格 その奇蹟はトリビアル 果たして、トリビアル

          meteor shower

          踊る疼痛たち

          腸と踊る日暮れ 暗がりに苦痛を述べる愚か やがては懺悔に成り果てて 無心にも神へ乞う 物言わぬ主に代わり 鼓動が戒める "お前が気づく頃にはもう、破綻している" 疲れた体と 床へ横たわる前に 肺と踊る真夜中 暗がりに恨みを述べる愚か やがては未練に成り果てて 無心にも神へ乞う 物言わぬ主に代わり 鼓動が戒める "お前が気づく頃にはもう、崩壊している" 疲れた心と 庖へ横たわる前に 脳と踊る夜更け 暗がりに救済を述べる愚か やがては偏執に成り果てて 無心にも神へ乞う 物言わ

          踊る疼痛たち

          疲労の月

          こんばんは。日付は変わって、もう月曜日です。 今月も色々なことがありました。 その中でもかなり大変だったことについては、 またの機会に書くことができたらな…と思っています。 (なんか前回の詩が予言みたいになってて嫌だな、と最近気付きました) どれだけ疲労が溜まっているかと言うと、 もう文章を終わらせたいくらいです。 これも全て繁忙期がわるいのです…。 ものすごく雑で、書く意味も見当たりませんが、ひとまずは。 すべての人間に、幸あれ。

          疲労の月

          今から無念へ登るために

          その景色は唐突に消える 喉から出した手でも もう届かない 素晴らしい非日常を閉じこめて 夢見た高揚には もう辿り着けない 誰もが通ってきたのに 誰もが戻ることのできない場所 一生自分を恨む 過去の幾度よりもひどく 錆びついた映写機は呆れて家出をした どうか右回りよ止まれ これ以上の加速は恐ろしい 耐えられない飢餓は孤独によく似ている 誰もが通ってきたのに 誰もが戻ることのできない場所 お元気そうで何より そんな醜き海の心配を 自画像に人間を見ない そんな人間でもいい

          今から無念へ登るために

          電照菊の夜

          煙草の匂いしか思い出せない 星の子と同じ口癖で 僕の頭を撫でた 退屈だと言うと 僕の鼻をつまんだ 真理を尋ねると 微笑んで スーパーボールの星空を聞かせてくれた 己のことは必ず最後で いつも誰かを想っている 家に帰ると白くなっていて 最初は誰だか わからなかった 失っていく中で手放したくない 遠くて 遠くて 隣にある場所 似た者同士 それが嬉しくて 似た者同士 すこし悲しい いつだって探しに来てくれたのに 煙草の匂いしか思い出せない

          電照菊の夜