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馳せる

近頃絶賛だらだらしまくっているので、いい加減何かしよう&文章書くの下手だから上手になりてぇぇぇぇという気持ちのもと書きます~
駄文乱文はご容赦下さい~アドバイスや助言、感想等頂けたらうれしいです



3月下旬、「大乱闘スマッシュブラザーズ」を買うためにBOOK・OFFに足を運んだ。会計を済ませ足早にお店を去ろうとしたが、せっかく来たのだから本でも少し見ていこうという気になった。レジに向かおうとした足を止め、小説の棚を目指した。


どの小説を買うか迷った挙句、カワグチジンがTwitterで言ってて気になったという動機のもと、川端康成の本を2冊手に取り、レジに向かった。

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ここ最近はパソコンやゲームに没頭していたため、しばらく小説の存在を忘れていた。。。。。(ごめんね)


そんな訳で、つい4,5日前から読み始めた。読めればいいと思っていたのであまり状態を確認せずに購入した。


本は紫外線を浴び若干黄ばんでいて、いかにも古本という感じだった。
おぉ、古くて雰囲気出てて良いじゃん^^と心の中で笑顔になった。
その興奮を抑え、ページをめくっていった。しばらくは読書に夢中だった。

読み始めてすぐに、文章の所々に線が引かれている事に気付いた。
それに気付いてからは、何故引かれているのか、どういう意味があるのかを考えながら読むように心掛けた。
読み進めていくうちに、共通点があるように感じた。

『悲しいほど美しい声』『なにか涼しく刺すような娘の美しさ』など線が引かれている文章はどれも独特の表現が使われている箇所であった。

時間が経つに連れ、前の持ち主は何で線を引いたのだろうとか、線を引いた本当の理由を知りたいな~なんて思うようになった。さらに、どんな人なんだろう~なんて事もぼやぼや思った。
もしかしたら、本と珈琲と煙草が大好きな渋くてかっこいいおじさんかもしれないしそうじゃないかもしれない。

どんな感想を持って、読み終えた時にはどんな感情に支配されたのかな、なんて独り思いを馳せた。

前の持ち主にとっては誰が次にこの本を手にしようが関係ないし、気にしてすらいないだろう。ひょっとしたら、この本を読んだ事さえ忘れているかもしれない。

でも、本に線を引いてくれたおかげで僕は前の持ち主を身近に感じる事が出来た上、ちょっと特別な気分になった。

「作者、前の持ち主、自分」という新本では築けない妙な関係にむずがゆくなると同時に、普段感じられない、とてつもなく贅沢な気分を味わえた。

今回のこれは、『古着屋で買ったジャケットのポケットに飴のゴミが入ってて、そういうハプニングも僕にとっては魅力と語っていたとあるアーティストのボーカル』のように前のオーナーに思いを馳せるという点でどこか似ている部分があるな~と感じた。

「なんだ、飴のゴミ入ってんじゃねーか」「文章に線引くなよ」とかカリカリせずに「ラッキー☆」とか「趣あるな~」みたいに捉えられたら生きるの楽しくなりそうだし人生ハッピーになりそう。


この不思議な感覚を忘れてしまう前に、ここに書き記しておく事にする。

偶然出逢えた付加価値のついた古本のお話でした。


今回この内容で文章を書いたのは、あらゆる事を「エモい」で片付けちゃうのはちょっと勿体無いのでは?と思ったからが1点、解像度の低い言葉を掘り下げて、自分なりに解釈してみようというのが2点目。

まぁ、便利な言葉だしこの先もエモいって言いまくるんだけどね

おわり


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