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△の「立ち読み絵本」寄りみち編

お久しぶりの絵本シリーズ!このごろ更新できていないのは、決して絵本への興味が薄れたせいではありません。公共の物に触れることをなんとなく躊躇してしまう、世の中的な流れによるもの。図書館も、店頭での立ち読みも、ここしばらくはなかなか気乗りしませんでした。

読むための手段として、「借りる」「立ち読みする」よりも身近なところに「買う」がありますが、そうしない理由は、絵本シリーズの初回に述べた通りです。

さて、今回は「寄りみち編」ということで、絵本そのものではなく、絵本(を含む本)を子どもに与えることにどのような作用があるのか、というテーマの書籍を取り上げます。

新しいおとな/石井桃子

以前から気になっていて、ようやく手にとったもの。本を読むことのメリットや、年齢・個性によって変わる本の選び方などについて、丁寧に書かれています。

この本がおすすめ、あの本も良いよ、というようなまとめ本ではなく、子どもと本に関する事例を挙げながら、本との付き合い方が考察されていきます。本を読む習慣のない世代がそのまま大きくなったら、どうなるのか。それは「新しいおとな」なのではないか。というのが、書名にもつながる、大事なテーマです。

わたしがこれを読んだ今の時代は、もはや「本を読む習慣のない世代」の次(インターネットに慣れ親しんだ世代)が登場していて、著者の危惧する社会を、悪い意味で超越しているのではないかと思います。

本を読むことが素晴らしくて読まないことは悪なのかと言われれば、一概にそうとは言い切れないけれど、「読んで損することはない」くらいのニュアンスなら断言できる。そんなわたし個人の考えを、後押ししてくれるような一冊でした。


教養は児童書で学べ/出口治明

著者おすすめの本10選について、具体的に解説されているもの。実はまだ読んでいる途中なので、それを載せるのはおこがましいのですが…。

10選の中に読んだことのないものがあるのが、惜しまれる。解説を読めば読むほど、なぜこれまで手に取らなかったんだろう、と残念に思います。今からでも、少しずつ知見を広げていきたいなぁ。

ちなみに、こちらは2017年刊行。わりと新しい書籍であるため、インターネット時代の人々についても考察されています。

人と本との関係は、これからもどんどん変わっていくんだろうけど、わたしは本と仲良くしていたいな。多読派でなければ読書家でもないので、読むペースもスパンもゆっくり気まぐれなわたし。それでも、細く長く、読み続けていきたいです。

七志野さんかく△

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