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午後のサイレン

ゆらゆら進む、ただ決まった道を
目的地、めがけて一直線に

誰も見向きもしないサイレン
何処かでしらないままに誰かが苦しんでる

"しらない" なんて戸惑いもしないまま
白い目をした大人が見下ろしてんだ


老少不定、たとえば目の前で
あなたのヒカリが消えたら
老少不定、応えてよ
足りないもの掬いだすから



「見失う」なんて、程遠いと見誤ってた
過去が いまの全てを呑み込む

誰も見向きもしないホームで
あなたの影が眩んだ冬の午後

「ごめんね」を残したまま


老少不定、たとえば目の前で
あなたの影が消えたその時に戻れば
老少不定、定かではないこと
偶然か必然か、ナニカの所為にしたかった



時間の流れは僕をのせて季節を季節をめぐる
何度も何度も、なんども

老いていく身体と鮮明な "ごめんね"

媚びることない猫と夕暮れが交わる
昨日だって今日だって
何も変わらないようにみえるだけなんだろう


老少不定、たとえば目の前で
あなたの影が消えたその時に戻れば
老少不定、答えてよ
1度放してしまった手を握らせて